利根導水路の概要
利根導水路は、利根大堰及び秋ヶ瀬取水堰や長大水路等によって、農業用水・水道用水・工業用水・浄化用水を供給しています。
また、武蔵水路では周辺地域の浸水被害を防ぐ、内水排除を行っています。
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- 利根川上流のダム群等により開発した水道用水を東京都・埼玉県・群馬県に供給しています。また、埼玉県の工業用水を供給しています。
東京都・埼玉県・群馬県の約1,670万人の水道用水を供給しています。
- 利根川中流部に展開する埼玉県・群馬県の水田に必要な農業用水を利根大堰で一本化(合口)して安定的に供給しています。
現在では、埼玉県・群馬県の水田約23,300ヘクタールに農業用水を供給しています。
- 隅田川に河川浄化用水を供給しています。
武蔵水路が供用を開始した昭和42年の隅田川のBODは約40mg/lでしたが、浄化用水の導水と隅田川流域の下水道整備が相俟って、現在では基準値の5mg/l程度まで水質が改善されています。
- 武蔵水路に周辺地区の河川の洪水や市街地からの出水を取りこみ、荒川に排水する事により浸水被害を軽減します。
堤防から水が溢れなくても、河川へ排水する川や下水路の排水能力の不足が原因で、降った雨が堤防に囲まれた堤内地※1) に湛水し、家屋や作物等への被害が生じることを内水被害といい、堤内地の湛水や堤内小河川の水を堤外地※2)に排水する ことを内水排除といいます。
武蔵水路改築事業により、従来からの都市用水の導水とともに内水排除等を目的に加えて施設整備を実施し、改築後の平成28年度からは水資源機構が内水排除を実施しています。