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■思川とは

南摩地図

思川は、その源を足尾山地の地蔵岳(標高1,274m)に発し、栃木県の中央部を南東に流下して、渡良瀬川に流入している、延長77.8km、流域面積883km²の河川です。
その流域は、宇都宮市、栃木市、鹿沼市、日光市、小山市、下野市、上三川町、壬生町及び野木町の計6市3町にわたるとともに、東北縦貫自動車道、一般国道4号、JR宇都宮線等の主要な交通幹線が通るなど、栃木県の社会活動、経済活動等に大きな役割を果たしている地域です。

■思川開発事業の概要

思川開発事業は、思川の支川南摩川に南摩ダムを建設し、洪水調節を行うとともに、思川支川の黒川、大芦川と南摩ダムを導水路で結び、水を融通しつつ効率的に水資源開発を行う事業です。

思川関連地図 南摩地図

思川開発事業の目的

@ 洪水調節

南摩ダムが建設される地点における計画高水流量130m³/sのうち125 m³/s の洪水調節を行います。

A 流水の正常な機能の維持

南摩ダムおよび導水路によって、黒川、大芦川、南摩川および思川の既得用水の補給等流水の正常な機能の維持と増進を図り、並びに他の利根川上流ダム群とともに、利根川の既得用水の補給等流水の正常な機能の維持と増進を図ります。また、利根川水系の異常渇水時の緊急水の補給を行います。

B 水道用水の供給

南摩ダムおよび導水路によって、栃木県、鹿沼市、小山市、古河市、五霞町、埼玉県および北千葉広域水道企業団の水道用水として新たに最大2.984m³/sの供給を行います。

思川開発事業の特徴

流域間での水融通による水資源開発

ダムサイトとして適したエリア(南摩川流域)と、豊かな流量のエリア(流域面積の広い黒川及び大芦川流域)の間での水融通による、効率的な水資源開発を行います。

    ダムからの補給、導水路の取水・補給の概要
ダムからの補給、導水路の取水・補給の概要

コンクリート表面遮水壁型ロックフィルダム(CFRD)