高時川の川模様 〜河川巡視で出会ったもの〜
平成21年11月11日号【高時川の瀬切れ解消速報】
11月10日夕刻より降り始めた降雨により、25日ぶりに高時川の瀬切れが解消されました。
今回、高時川上流域では、降り始めからの雨量の合計は、66mmを記録しています(余呉町菅並 滋賀県観測 11月11日正午現在)
今年の瀬切れは128日間で、平成8年の調査開始以来最多日数を確認しました。
今回の解消で、今年の瀬切れもシーズンオフとなればよいのですが、小休止程度なのでしょうか。近いうちには、瀬切れ解消を待ちわびたビワマスたちの、産卵遡上が見られるといぃですね。
平成21年11月09日(月)の状況
平成21年11月11日(水)の状況
高時川の中下流部では、水面がなくなり川が干上がる「瀬切れ」という現象が毎年のように発生しています。瀬切れの結果、遡上したアユなどが大量に死んでしまうとともに、周辺では死んだ魚による強烈な悪臭被害も発生しています。
また、高時川下流域は昔から地下水に恵まれた地域で、水道用水などの水源として年間1.5〜2.5億m3が利用されてきました。しかし、近年、一部の地下水位は低下傾向にあり、安定的な地下水利用に対する不安があります。
高時川の瀬切れ発生状況【平成21年11月11日現在】
注1)平成13年と平成14年は調査を行っていません。
注2)平成21年の結果は速報です。