高時川の川模様 〜河川巡視で出会ったもの〜
平成22年4月19日号
伝統の曳山まつりも終わり、余呉湖周辺や丹生ダム建設所あたりでは、桜と菜の花が今が盛りと咲いています。 時間のある方は、今一度春を感じてみては如何でしょうか。
高時川は、この時期としては多めの水量で、春の湖北を潤し流れています。 融雪もほぼ終わりのよぅで、澄んだ流れを取り戻してきています。 水量が多い分、水温も未だ低いのか、橋の上から魚影を確認出来るほどではないですが、中下流部で水辺に集まる鳥たちの姿も多くなってきているよぅなので、ウグイやコアユの遡上も本番を迎えているんでしょうね。
平成21年は、4月18日に初めての『瀬切れ』を確認しているんですが、今年は大丈夫でした(とりあえず)。
平成22年4月12日(月)の状況
平成22年4月19日(月)の状況
河川巡視等で職員が現場に出かけた際には、自らが気がづいた様々な状況も撮影しています。これらの記録は、移りゆく周辺環境を把握し、それらの情報を有効活用していくためのものでもあります。
【4月12日】 姉川河口近くのヤナで、コアユ漁が行われていました(写真-1)。新聞などで「今年はアユが多い」と報道されていましたが、ナルホド!形のいぃアユがたくさん揚がっていました。長浜市内の鮮魚店の店頭にも並ぶよぅですが、誰かもぅ食べましたか?
【4月18日】 丹生ダム建設所の裏に、変な動物が…(写真-2)。エラく太ったイタチだなぁ〜なんて思いながらよぉく見ると、アナグマでした。暖かくなって、エサを求めて巣穴から出てきたんでしょう、時折周りを気にしながら、ゴソゴソと動き回っていました。まぁ、もともとイタチの仲間なんだから、見間違えたのもご愛敬といぅことで。
【4月19日】 河川巡視で姉川河口付近に到着したのが12時20分頃、時間が良かったのか、水鳥の昼食に出会えました(写真-3 今回も不鮮明)。カワウにサギにユリカモメ、いつものメンバーが集まって上空を旋回していたかと思うと、次々と水面に突入!していました。でも、…鳥って昼ご飯を食べるの? 動物って、朝と夜しか食べないんだと思ってました。
写真-1 コアユ (長浜市南浜町 H22.4.12)
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写真-2 春の珍客 (丹生ダム建設所裏 H22.4.18)
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写真-3 水鳥の昼食 (長浜市南浜町 H22.4.5)
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高時川の中下流部では、水面がなくなり川が干上がる「瀬切れ」という現象が毎年のように発生しています。瀬切れの結果、遡上したアユなどが大量に死んでしまうとともに、周辺では死んだ魚による強烈な悪臭被害も発生しています。
また、高時川下流域は昔から地下水に恵まれた地域で、水道用水などの水源として年間1.5〜2.5億m3が利用されてきました。しかし、近年、一部の地下水位は低下傾向にあり、安定的な地下水利用に対する不安があります。
注1)平成13年と平成14年は調査を行っていません。
注2)平成22年の結果は速報です。