高時川の川模様 〜河川巡視で出会ったもの〜
平成22年5月6日号
5月6日となりましたが、皆さんのGWは如何だったでしょうか。 行楽日和の続いたGWで、お疲れモードのまま出勤・登校といぅ方も少なくないとは思いますが、気持ちを切り替えて、頑張りましょう!
荒天の4月から一転、5月6日の河川巡視は好天に恵まれました。 高時川は瀬切れもなく、澄んで穏やかな流れで、春の湖北を潤し流れています。 沿川の農地でも田植えが盛んに行われています。春の日差しを映した水田がキラキラと輝き、鏡のよぅな湖北平野に変わりつつあります。
4月中旬には見られたコアユなどの遡上が、また見られなくなってきてます。 水量か、水温か、チョットした条件の違いだと思うのですが…、自然てヤッパリ難しいですね。
平成22年4月27日(火)の状況
平成22年5月6日(木)の状況
河川巡視等で職員が現場に出かけた際には、自らが気がづいた様々な状況も撮影しています。これらの記録は、移りゆく周辺環境を把握し、それらの情報を有効活用していくためのものでもあります。
【4月26日】 GWを目前に控え、ダムサイトから上流に行きました。旧集落の跡地で、ヤマザクラが薄紅色の花を咲かせていました(写真-1)。長浜市内等では葉桜満開!といった感じですが、ここでは今が見頃と咲き誇ってました。
【4月30日】 ダムサイトから上流域の岩場にキセキレイがいました(写真-2)。スズメの仲間で、夏は山地で冬は平地で過ごすそぅです。コイツがいるといぅことは、この辺りの冬も終わったといぅことですね。
【5月3日】 高時川の河川敷で「こいのぼりまつり」が行われていました。中でも圧巻は、クレーン車を使って上げられた、全長40〜50mはあろぅかといぅ巨大鯉のぼりでした(写真-3)。この時期、
高時川の堤防上をたくさん鯉のぼりが泳ぐ姿は、毎年楽しみに見ていましたが、この巨大なのは初めて見ました。高時川上空を彩る鯉のぼりも群れも十分に壮観でしたが、この巨大なのが相手では、とても小さく可愛らしく見えました。(※まつりの詳細は新聞各紙にも報道されていましたので、そちらをご覧下さい)

写真-1 ヤマザクラ (余呉町鷲見 H22.4.26)
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写真-2 キセキレイ (余呉町鷲見 H22.4.30)
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写真-3 こいのぼりまつり (高月町雨森 H22.5.3)
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高時川の中下流部では、水面がなくなり川が干上がる「瀬切れ」という現象が毎年のように発生しています。瀬切れの結果、遡上したアユなどが大量に死んでしまうとともに、周辺では死んだ魚による強烈な悪臭被害も発生しています。
また、高時川下流域は昔から地下水に恵まれた地域で、水道用水などの水源として年間1.5〜2.5億m3が利用されてきました。しかし、近年、一部の地下水位は低下傾向にあり、安定的な地下水利用に対する不安があります。
注1)平成13年と平成14年は調査を行っていません。
注2)平成22年の結果は速報です。