高時川の川模様 〜河川巡視で出会ったもの〜
平成22年8月9日号


 「暑い!」以外の台詞が思いつかない猛暑日が続いていますが、皆さん如何お過ごしでしょうか。
 7月26日に今年3回目の瀬切れを確認した高時川は、瀬切れ範囲を徐々に広げながら潤いの戻るのを待っています。実は7月30日(金)には一度瀬切れが解消したのですが、翌日には何もなかったかのよぅに、瀬切れ直していました。
 河川巡視のたびに水溜まりが消えていくのを見るにつけ、「ここにいた魚たちはどぅしちゃったんだろぅ?」と思っちゃいます。 が、水溜まりの跡に死骸も見えないので、人間か鳥か、誰かが捕まえていってくれたんでしょう。
 気象情報によると、台風4号が近づいているよぅです。被害が出ない程度に雨が降って、瀬切れが解消するといぃんですが。
 平成22年8月2日(月)の状況
阿弥陀橋上流
瀬切れ
阿弥陀橋上流
福橋上流
福橋上流
びわヤナ
瀬切れ
びわヤナ

 平成22年8月9日(月)の状況
阿弥陀橋上流
瀬切れ
阿弥陀橋上流
福橋上流
瀬切れ
福橋上流
びわヤナ
瀬切れ
びわヤナ

 ダムダムくん  定点写真撮影場所  ニューちゃん
注)地図中の市町名・地点名は、平成21年12月31日現在の標記となっています。
 河川巡視等で職員が現場に出かけた際には、自らが気がづいた様々な状況も撮影しています。これらの記録は、移りゆく周辺環境を把握し、それらの情報を有効活用していくためのものでもあります。

【8月9日】 スカッと爽やかな青空の下、河川巡視に行きました。空には秋の訪れを思わせるよぅな雲が出ていました(写真-1)。「立秋も過ぎたし…」なんて考えると、ここ数日、特に朝晩は少し過ごしやすかったかも知れませんね。
 潤いを保って流れる姉川の中流域で、コアユ捕りが行われていました(写真-2)。四つ手網漁といぅ漁法でコアユが沈めた網の上に集まるのを待っておられました。猛暑の日中です、川に入っているとは言え、熱中症には注意してくださいね。
 たちまちは瀬切れそぅにない姉川下流域では、ハスの群れが目立ってきていました(写真-3)。
 巡視を終えて帰る途中、車内のラジオで台風接近のニュースを聞きました。爽やかな風といぃあの雲といぃ、台風の影響だったんですね。
秋の気配?
写真-1 秋の気配?
(湖北町小倉より望む H22.8.9)
コアユ捕り
写真-2 コアユ捕り
(長浜市宮部町 H22.7.26)
ハスの群れ
写真-3 ハスの群れ
(長浜市川道町 H22.8.9)
 高時川の中下流部では、水面がなくなり川が干上がる「瀬切れ」という現象が毎年のように発生しています。瀬切れの結果、遡上したアユなどが大量に死んでしまうとともに、周辺では死んだ魚による強烈な悪臭被害も発生しています。
 また、高時川下流域は昔から地下水に恵まれた地域で、水道用水などの水源として年間1.5〜2.5億m3が利用されてきました。しかし、近年、一部の地下水位は低下傾向にあり、安定的な地下水利用に対する不安があります。
高時川瀬切れ発生状況
注1)平成13年と平成14年は調査を行っていません。
注2)平成22年の結果は速報です。

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