高時川の川模様 〜河川巡視で出会ったもの〜
平成22年10月18日号
10月も半ばを過ぎ、朝晩の冷え込みも厳しくなってきました。コタツを出したなんて声も聞かれ始めましたが、皆さんのところは如何ですか。
高時川は、今日も澄んだ流れを保っています。水量も徐々に減ってきて、川幅を狭めながら穏やかに流れています。
10月12日の河川巡視では、遡上してきたビワマスを発見しました。高時川頭首工の下流で、1匹だけでしたが、大きな魚体で悠々と泳いでいました。10月の9日〜10日に少しまとまった雨が降ったので、それに乗って上がってきたんだと思うのですが、河口まで巡視を続けても、その1匹以外は発見出来ませんでした。写真も撮れなくて、スクープ!とはいきませんでしたが、決して見間違いではないハズです。
10月18日にはビワマス再び!を期待して巡視に行きましたが1匹も発見出来ませんでした。でもどこかに居るハズだし、水温も下がってきてますから、もぅスグですよ、ビワマス。
平成22年10月12日(火)の状況
平成22年10月18日(月)の状況
注)地図中の市町名・地点名は、平成21年12月31日現在の標記となっています。
河川巡視等で職員が現場に出かけた際には、自らが気がづいた様々な状況も撮影しています。これらの記録は、移りゆく周辺環境を把握し、それらの情報を有効活用していくためのものでもあります。
【10月12日】 ビワマスを追いかけた河川巡視の途中、野寺橋上流側の中州に犬を発見しました(写真-1)。近くに飼い主がいるよぅでもないし、中州の周りはそれなりに川が流れてるし、何で…?って感じでした。
【10月18日】 高時川左岸側に広大なコスモス畑を発見! 新聞でも報道されていたコスモス迷路でした(写真-2)。大人の背丈ほどのコスモスが、赤・白・ピンクの花を咲かせ、少し冷たい秋の風に揺れてました。学校が終わった子供たちが遊んでいましたが、とても楽しそぅでした。
コスモス迷路から少し下流、姉川との合流点の左岸側に、今にも落ちそうな栗の実を発見しました(写真-3)。大きく実った茶色い実が、イガの間から顔を覗かせてました。また一つ、秋の味覚を発見!ですね。

写真-1 中州に犬? (長浜市野寺町 H22.10.12)
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写真-2 コスモス迷路 (長浜市落合町 H22.10.18)
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写真-3 栗 (長浜市難波町 H22.10.18)
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高時川の中下流部では、水面がなくなり川が干上がる「瀬切れ」という現象が毎年のように発生しています。瀬切れの結果、遡上したアユなどが大量に死んでしまうとともに、周辺では死んだ魚による強烈な悪臭被害も発生しています。
また、高時川下流域は昔から地下水に恵まれた地域で、水道用水などの水源として年間1.5〜2.5億m3が利用されてきました。しかし、近年、一部の地下水位は低下傾向にあり、安定的な地下水利用に対する不安があります。
注1)平成13年と平成14年は調査を行っていません。
注2)平成22年の結果は速報です。