高時川の川模様 〜河川巡視で出会ったもの〜
平成23年4月21日号


 4月も下旬となり、GWの計画に余念のない方も少なくないことでしょう。
 高時川は、連日の陽気に山の雪解けが進んだのか、またまた濁り始めています。水量も、濁りとともに増加しているよぅです。魚によっては、この出水気味の状態が丁度良いのか、ウグイの遡上が進んでいるよぅです。
 高時川沿いの桜も今が見頃に咲き誇っていて、川沿いに移動すると、平日にもかかわらず、アチコチの河川敷で花見を楽しむ人たちに出会います。スタートが遅かった今年の桜、今週末あたり、もぅ一回花見ができるかも知れませんね。
 平成23年4月12日(火)の状況
阿弥陀橋上流
阿弥陀橋上流
福橋上流
福橋上流
びわヤナ
びわヤナ

 平成23年4月21日(木)の状況
阿弥陀橋上流
阿弥陀橋上流
福橋上流
福橋上流
びわヤナ
びわヤナ

 ダムダムくん  定点写真撮影場所  ニューちゃん
注)地図中の市町名・地点名は、平成21年12月31日現在の標記となっています。
 河川巡視等で職員が現場に出かけた際には、自らが気がづいた様々な状況も撮影しています。これらの記録は、移りゆく周辺環境を把握し、それらの情報を有効活用していくためのものでもあります。

【4月12日】 少し濁りの増した高時川で、投網を打つ人に出会いました(写真-1)。引き上げられた網の中には、大きく育ったたくさんのウグイがいました。濁りと水量のせいもあって、泳ぐ姿はもちろん、ヤナに向かってジャンプする姿も見られなかったので、ビックリしました。いるところにはいるし、分かる人には分かるんですね。
【4月19日】 高時川上流の中河内集落へ行きました。足下に目を移すと、雪が溶けたばかりの道路脇に、小さなフキノトウが顔を出していました(写真-2)。ふもとでは桜が見頃を迎えているといぅのに、さすが県内唯一の豪雪地帯、春もよぅやくといった感じでした。ちなみに、ザゼンソウもまだまだでした。
【4月21日】 姉川河口近くの堤防上で、一際艶やかな桜が満開となっていました(写真-3)。この桜を見て改めて思ったのが「高時川沿いの桜は花が白い!」といぅこと。桜の種類が違うんだろぅと思う反面、昨年や一昨年はもぅ少し赤味があったよぅな気がします。気象条件か、或いは私が都合良く記憶しているだけなんでしょうか?
ウグイ漁
写真-1 ウグイ漁
(長浜市落合町 H23.4.12)
フキノトウ
写真-2 フキノトウ
(余呉町中河内 H23.4.19)
艶やかな桜
写真-3 艶やかな桜
(長浜市野寺町 H23.4.21)
 高時川の中下流部では、水面がなくなり川が干上がる「瀬切れ」という現象が毎年のように発生しています。瀬切れの結果、遡上したアユなどが大量に死んでしまうとともに、周辺では死んだ魚による強烈な悪臭被害も発生しています。
 また、高時川下流域は昔から地下水に恵まれた地域で、水道用水などの水源として年間1.5〜2.5億m3が利用されてきました。しかし、近年、一部の地下水位は低下傾向にあり、安定的な地下水利用に対する不安があります。
高時川瀬切れ発生状況
注1)平成13年と平成14年は調査を行っていません。
注2)平成23年の結果は速報です。

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