高時川の川模様 〜河川巡視で出会ったもの〜
平成23年8月26日号


 夏らしぃ猛暑続きのなか、あっといぅ間に8月も終わりが近づいてきました。皆さん充実したお盆休みを過ごされましたでしょうか。
 瀬切れて久しい高時川は、猛暑続きに潤いを取り戻すことなく、8月も後半に突入しましたが、比較的まとまった降雨となった8月19日には、思い出したよぅに一気に瀬切れが解消しました。その週末以降は、それまでの晴天続きがウソのよぅなグズついた天候が続き、8月23日の巡視のときには、ミルクティーでも流したよぅな濁った流れとなっていました。その後は、日に日に濁りもとれて澄んだ流れとなってきたので「よかったよかった」なんて思っていたら、ついぞ本日、またまたの瀬切れを確認してしまいました。「これでまたコアユが上ってくる」と思っていたのに・・・、台風が日本に近づいているよぅですので、それに期待しましょう。
 8月も終わりに近づき、高時川周辺の田んぼも、収穫の時期を迎えよぅとしています。新米に思いを馳せながら、夏の総仕上げに頑張りましょう・・・って、子どもの夏休みの宿題ですよ。
 平成23年8月18日(木)の状況
阿弥陀橋上流
瀬切れ
阿弥陀橋上流
福橋上流
瀬切れ
福橋上流
びわヤナ
瀬切れ
びわヤナ

 平成23年8月23日(火)の状況
阿弥陀橋上流
阿弥陀橋上流
福橋上流
福橋上流
びわヤナ
びわヤナ

 ダムダムくん  定点写真撮影場所  ニューちゃん
注)地図中の市町名・地点名は、平成21年12月31日現在の標記となっています。
 河川巡視等で職員が現場に出かけた際には、自らが気がづいた様々な状況も撮影しています。これらの記録は、移りゆく周辺環境を把握し、それらの情報を有効活用していくためのものでもあります。

【8月18日】 高時川が姉川に合流した難波橋の下流で、コアユ捕りをする家族に出会いました(写真-1)。投網で捕っているよぅでしたが、高時川の瀬切れ解消を待つコアユが群れているところですので、しっかり捕れたんじゃないんでしょうか。自分で捕った旬のものを食べるって、やっぱりいぃですよね。
 そろそろ収穫を迎える余呉町内の水田に、「水田の女神」が登場していました(写真-2)。昨年初めて見て驚いたのですが、しっかりイノシシ除けの効果があったのでしょうか、今年も置かれていました。昨年は畦にそのまま置かれていましたが、今年は支柱の上に載ってました。さしずめ改良進化型といったところでしょうか。
【8月23日】 子供たちの夏休みも終わりを迎えたこの日、あちこちで地蔵盆の準備が進められていました。高時川左岸側にある小さな地蔵さまにも、スナック菓子や飲み物など、たくさんのお供え物が上げられていました(写真-3)。そもそもが子どものお祭りの地蔵盆、少子化の問題もあるでしょうが、地域の絆も深める伝統行事として、大切に受け継がれていって欲しいと思います。
コアユ捕り
写真-1 コアユ捕り
(長浜市難波町 H23.8.18)
水田の女神
写真-2 水田の女神
(余呉町東野 H23.8.18)
地蔵盆
写真-3 地蔵盆
(湖北町小今 H23.8.23)
 高時川の中下流部では、水面がなくなり川が干上がる「瀬切れ」という現象が毎年のように発生しています。瀬切れの結果、遡上したアユなどが大量に死んでしまうとともに、周辺では死んだ魚による強烈な悪臭被害も発生しています。
 また、高時川下流域は昔から地下水に恵まれた地域で、水道用水などの水源として年間1.5〜2.5億m3が利用されてきました。しかし、近年、一部の地下水位は低下傾向にあり、安定的な地下水利用に対する不安があります。
高時川瀬切れ発生状況
注1)平成13年と平成14年は調査を行っていません。
注2)平成23年の結果は速報です。

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