高時川の川模様 〜河川巡視で出会ったもの〜
平成23年8月11日号


 8月7日の『水源の郷まつり』に向けて、といぅ訳じゃないんでしょうが、夏らしぃ(?)猛暑日が続いています。皆さん夏バテなどされてませんか。
 7月25日以降瀬切れている高時川は、日に日にその範囲を拡大して、ついぞ平野部では、そのほとんどが水溜りも残らないほどの瀬切れ状態となっています。姉川からの流れもあって、姉川・高時川の合流点辺りには、遡上準備完了!といった感じのコアユが、アユ玉を作るほどに群れています。とは言え、当分まとまった雨の予報もありませんので、「せめてゲリラ豪雨でも…」なんて不謹慎なことまで考えちゃいますね。
 あの忌まわしい大震災から、ちょうど5ヶ月経ちました。復興の足音が報道される一方で、原発事故に端を発した放射性物質や節電など、新たな問題が日本中に広がっています。多くの人が初盆を迎える今年のお盆は、被災者の皆さんのみならず、日本人にとって特別なお盆となるでしょうね。
 平成23年8月3日(水)の状況
阿弥陀橋上流
瀬切れ
阿弥陀橋上流
福橋上流
瀬切れ
福橋上流
びわヤナ
瀬切れ
びわヤナ

 平成23年8月9日(火)の状況
阿弥陀橋上流
瀬切れ
阿弥陀橋上流
福橋上流
瀬切れ
福橋上流
びわヤナ
瀬切れ
びわヤナ

 ダムダムくん  定点写真撮影場所  ニューちゃん
注)地図中の市町名・地点名は、平成21年12月31日現在の標記となっています。
 河川巡視等で職員が現場に出かけた際には、自らが気がづいた様々な状況も撮影しています。これらの記録は、移りゆく周辺環境を把握し、それらの情報を有効活用していくためのものでもあります。

【8月9日】 阿弥陀橋のたもとで、トマトに出会いました(写真-1)。まだ青い実がほとんどでしたが、夏の陽を浴びて、鮮やかに赤く色づいている実もいくつかありました。河川敷にあるこの畑では、トマトのほかにもプチトマトやカボチャが、可愛い実をつけ始めていました。
 水が恋しいこの季節、高時川と姉川の合流点にあたる難波橋のたもとでは、ハス釣りをしている人に出会いました(写真-2)。ルアーで釣ってましたが、ブラックバスのよぅなスポーツフィッシング感覚なんでしょうか。
 姉川河口に近い美浜橋の下で、川遊び中の子供たちに出会いました(写真-3)。魚を捕るお爺さん(カナ?)の傍らの浅瀬で遊んでいたのですが、やおら持ち上げた男の子の手には、生きた魚が握られていました! 魚の種類は判りませんが、一瞬、男の子が「金太郎」に見えちゃいました。
トマト
写真-1 トマト
(高月町馬上 H23.8.9)
ハス釣り
写真-2 ハス釣り
(長浜市難波町 H23.8.9)
川遊び
写真-3 川遊び
(長浜市美浜町 H23.8.9)
 高時川の中下流部では、水面がなくなり川が干上がる「瀬切れ」という現象が毎年のように発生しています。瀬切れの結果、遡上したアユなどが大量に死んでしまうとともに、周辺では死んだ魚による強烈な悪臭被害も発生しています。
 また、高時川下流域は昔から地下水に恵まれた地域で、水道用水などの水源として年間1.5〜2.5億m3が利用されてきました。しかし、近年、一部の地下水位は低下傾向にあり、安定的な地下水利用に対する不安があります。
高時川瀬切れ発生状況
注1)平成13年と平成14年は調査を行っていません。
注2)平成23年の結果は速報です。

トップページへ戻る