高時川の川模様 〜河川巡視で出会ったもの〜
平成23年7月29日号
子供たちの終業式に合わせて近づいていた台風6号は、何だか妙なコース取りで、日本をかすめていっちゃいました。湖北地方は、台風にしては大した降雨とならず、被害が出なかったのが幸いかも知れません。
7月13日以降瀬切れていた高時川は、台風のおかげで潤いを取り戻すとともに、新たにコアユの遡上が見られました。とは言え、台風での降雨が少なかったので、25日(月)には再びの瀬切れとなってしまっています。はりきって遡上してきたコアユにしても「どぅいぅこと〜?」って感じかも知れませんね。幸いにも台風9号が日本に近づいて来ていますので、被害の出ない程度のまとまった降雨を期待したいと思います。
8月7日(日)には、高時川の上流で『
水源の郷(さと)まつり』が開催されます。台風の進み方が気になるところですが、夏休みの思い出づくりに、足を運んでみては如何でしょうか?
平成23年7月19日(火)の状況
平成23年7月26日(火)の状況
注)地図中の市町名・地点名は、平成21年12月31日現在の標記となっています。
河川巡視等で職員が現場に出かけた際には、自らが気がづいた様々な状況も撮影しています。これらの記録は、移りゆく周辺環境を把握し、それらの情報を有効活用していくためのものでもあります。
【7月15日】 丹生ダム建設予定地の高時川で、元気に泳ぐアユに出会いました(写真-1)。5月に放流された稚アユが上ってきたものだと思いますが、さすが琵琶湖産のアユですね、シッカリと縄張り争いをしていました。形よくそだった魚体を見て、思わず「美味そぅ」と思っちゃいました。
【7月26日】 河川巡視の途中、高時川で鮎釣りをしている人たちに出会いました(写真-2)。いぃポイントなんでしょう、写真の外にも何人もの方が竿を立てていました。はてさて、釣果の方は、如何だったんでしょうか。
高時川の河川敷で、ヒマワリが大輪の花をつけていました(写真-3)。「夏と言えば」っていぅくらいの花ですが、こんな見上げるほどのヒマワリって、久しぶりに見たよぅな気がしました。昔はよく見たものですけど、最近はどぅしちゃったんでしょうか。

写真-1 アユ (余呉町小原 H23.7.15)
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写真-2 アユ釣り (木之本町古橋 H23.7.26)
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写真-3 ヒマワリ (湖北町八日市 H23.7.26)
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高時川の中下流部では、水面がなくなり川が干上がる「瀬切れ」という現象が毎年のように発生しています。瀬切れの結果、遡上したアユなどが大量に死んでしまうとともに、周辺では死んだ魚による強烈な悪臭被害も発生しています。
また、高時川下流域は昔から地下水に恵まれた地域で、水道用水などの水源として年間1.5〜2.5億m3が利用されてきました。しかし、近年、一部の地下水位は低下傾向にあり、安定的な地下水利用に対する不安があります。
注1)平成13年と平成14年は調査を行っていません。
注2)平成23年の結果は速報です。