高時川の川模様 〜河川巡視で出会ったもの〜
平成23年11月07日号


 11月に入り、今年も残りわずかとなりました。落葉広葉樹は葉が散りはじめ、余呉町より上流では時雨る日が多くなってきたように感じます、皆さん風邪などお召しになっていませんか。
 高時川は、10月中旬以降、まとまった雨もなく、徐々に水量も少なくなってきました。この小雨傾向が続くと瀬切れが発生しそうです。まとまった降雨があることを期待したいです。
 10月下旬の河川巡視では、これまで多く確認できたコアユの遡上はかなり少なくなってきたように感じました。その代わりというほどは確認できませんが、ビワマスが数カ所で確認できました。今後、大きな出水に併せて、一斉にビワマスが高時川に遡上してくるもの思われます。
 平成23年10月25日(火)の状況
阿弥陀橋上流
阿弥陀橋上流
福橋上流
福橋上流
びわヤナ
びわヤナ

 平成23年11月02日(水)の状況
阿弥陀橋上流
阿弥陀橋上流
福橋上流
福橋上流
びわヤナ
びわヤナ

 ダムダムくん  定点写真撮影場所  ニューちゃん
注)地図中の市町名・地点名は、平成21年12月31日現在の標記となっています。
 河川巡視等で職員が現場に出かけた際には、自らが気がづいた様々な状況も撮影しています。これらの記録は、移りゆく周辺環境を把握し、それらの情報を有効活用していくためのものでもあります。

【10月31日】 早崎のビオトープで、コハクチョウが優雅に羽を休めていました(写真-1)。ビオトープは、数カ所水辺(池)がありますが、20〜30羽が仲良く同じビオトープにいました。羽繕いをするものや、数羽で追いかけるように飛翔したりするもの、仲間とは全然関係なしに1羽で行動するもの様々でした。
【11月02日】 富永橋から雨之森橋までの高時川右岸では、そばの花が満開となっています。(写真-2)真っ白な花はとてもきれいです。とても広い場所なので見応えもあります。今後、そばの実がとれる訳なんですが、いったい何人前のそばがとれるんでしょうか?とっても楽しみです。
【11月02日】 9月28日号でもふれました、姉川・高時川の合流点にある落合橋を渡った高時川左岸の広大な畑の中にある、コスモス迷路はコスモスで満開となっていました。(写真-3)白色、赤色、ピンク色といった色とりどりの花がきれいに咲いていました。一部は散り始めていましたので、見にいかれるならお早めに!!
コハクチョウ
写真-1 コハクチョウ
(長浜市早崎 H23.11.31)
そばの花
写真-2 そばの花
(高月町井口 H23.11.02)
コスモス
写真-3 コスモス
(長浜市落合町 H23.11.02)
 高時川の中下流部では、水面がなくなり川が干上がる「瀬切れ」という現象が毎年のように発生しています。瀬切れの結果、遡上したアユなどが大量に死んでしまうとともに、周辺では死んだ魚による強烈な悪臭被害も発生しています。
 また、高時川下流域は昔から地下水に恵まれた地域で、水道用水などの水源として年間1.5〜2.5億m3が利用されてきました。しかし、近年、一部の地下水位は低下傾向にあり、安定的な地下水利用に対する不安があります。
高時川瀬切れ発生状況
注1)平成13年と平成14年は調査を行っていません。
注2)平成23年の結果は速報です。

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