高時川の川模様 〜河川巡視で出会ったもの〜
平成24年03月30日号


 平成23年度もまもなく終わり、月曜日からは、平成24年度になります。また、今年も1/4が終わったこととなります。月日が経つのがすごく早く感じるこのごろです。ここ最近はようやく春らしさを感じる気温になってきましたが、3月25日〜26日にかけては、数cmですが積雪したりと、まだまだ気が抜けません。
 高時川は、この気温の上昇に伴い、徐々にですが若干のささ濁りを伴い流量が増加してきました。今後しばらくは、この、融雪出水の状況が続くものと思われます。
 3月の河川巡視では、春らしさを見ることができました。ふきのとうやつくし、メスを取られまいとして懸命に、他のオスを追っ払おうとするマガモのオスの姿でした。これから、暖かくなってくると、ますますこういった写真を撮影できるチャンスが増えてくると思われます。
 平成24年03月14日(水)の状況
阿弥陀橋上流
阿弥陀橋上流
福橋上流
福橋上流
びわヤナ
びわヤナ

 平成24年03月28日(火)の状況
阿弥陀橋上流
阿弥陀橋上流
福橋上流
福橋上流
びわヤナ
びわヤナ

 ダムダムくん  定点写真撮影場所  ニューちゃん
注)地図中の市町名・地点名は、平成21年12月31日現在の標記となっています。
 河川巡視等で職員が現場に出かけた際には、自らが気がづいた様々な状況も撮影しています。これらの記録は、移りゆく周辺環境を把握し、それらの情報を有効活用していくためのものでもあります。

【03月14日】 マガモのつがいが、緩やかなよどみで仲良く過ごしていたところに、どこからともなく1羽のオスのマガモが近づいてきたところ、つがいのオスが懸命に追っ払っていました(写真-1)。産卵期は4〜7月頃らしいので、ちょうど求愛期なんでしょうか。他のオスに取られないようしっかりがんばってくださいね。
【03月14日】 姉川河口部では、ふきのとうが顔を出していました(写真-2)。直ぐに大きくなってしまうので、ちょうど食べ頃かも?にがみがあって、おいしいかどうかは個人差があると思いますが、1年に1度は食べてみたいものです。このふきのとうは、決して取って帰ってはいませんよ。
【03月30日】 高時川下流の錦織町では、つくしが高さを競うように伸びていました(写真-3)。いつの間に、こんなに大きくなっていたのでしょうか?現場に行かないと、外の状況が分かりませんね。暖かくなったら積極的に現場に行って来ます。
まがも
写真-1 マガモ
(湖北町河毛 H24.03.14)
ふきのとう
写真-2 ふきのとう
(長浜市野寺町 H24.03.14)
つくし
写真-3 つくし
(長浜市錦織町 H24.03.30)
 高時川の中下流部では、水面がなくなり川が干上がる「瀬切れ」という現象が毎年のように発生しています。瀬切れの結果、遡上したアユなどが大量に死んでしまうとともに、周辺では死んだ魚による強烈な悪臭被害も発生しています。
 また、高時川下流域は昔から地下水に恵まれた地域で、水道用水などの水源として年間1.5〜2.5億m3が利用されてきました。しかし、近年、一部の地下水位は低下傾向にあり、安定的な地下水利用に対する不安があります。
高時川瀬切れ発生状況
注1)平成13年と平成14年は調査を行っていません。
注2)平成24年の結果は速報です。

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