丹生ダム建設予定地周辺の山々も、この間まで、葉が繁っていない状況で、山肌まで丸見えでしたが、一斉に芽吹き山肌一面が緑になってきました。余呉町も、そろそろ初夏を思わせる季節になってきました。
高時川については、前号に引き続き、融雪等に伴い流量も多く、ささ濁りの状況が続いています。
また、河川巡視では、ウグイの引っ掛け釣りや、投網で採補している状況が見られました。ウグイも産卵期が近いこともあり、体には赤と黒の縦条がきれいに出ていました。河川内の魚影は、濁りで確認することは出来ませんでしたが、引っ掛けの仕掛けを入れるたびに、体長30cm位のウグイが釣れていましたので相当の数がいることが分かります。川の中も徐々ににぎやかになってきました。
平成24年04月17日(火)の状況
平成24年04月24日(火)の状況
注)地図中の市町名・地点名は、平成21年12月31日現在の標記となっています。
河川巡視等で職員が現場に出かけた際には、自らが気がづいた様々な状況も撮影しています。これらの記録は、移りゆく周辺環境を把握し、それらの情報を有効活用していくためのものでもあります。
【04月18日】 タラノキ(芽)(写真-1)がありました。みんな場所を良く知っておられるようで、24日の巡視時には、採取されていました。タラノキは、パイオニア的な樹木であり、伐採跡地などで良く見られます。
【04月24日】 この時期、高時川の河川敷のあちらこちらで「こごみ」(写真-2)がみられます。こごみは草蘇鉄(くさそてつ)の若芽でシダ類の多年草です。
【04月24日】 ウグイ釣りをしているおじさんのびく(写真-3)です。30cm位のサイズのものが、沢山入っていました。小骨が多い魚で、どのように食されるのか興味があります。

写真-1 タラノ芽 (木之本町石道 H24.04.17)
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写真-2 こごみ (木之本町石道 H24.04.24)
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写真-3 うぐい (長浜市落合町 H24.04.24)
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高時川の中下流部では、水面がなくなり川が干上がる「瀬切れ」という現象が毎年のように発生しています。瀬切れの結果、遡上したアユなどが大量に死んでしまうとともに、周辺では死んだ魚による強烈な悪臭被害も発生しています。
また、高時川下流域は昔から地下水に恵まれた地域で、水道用水などの水源として年間1.5〜2.5億m3が利用されてきました。しかし、近年、一部の地下水位は低下傾向にあり、安定的な地下水利用に対する不安があります。
注1)平成13年と平成14年は調査を行っていません。
注2)平成24年の結果は速報です。