高時川の川模様 〜河川巡視で出会ったもの〜
平成24年05月18日号


 都会では、夏日とか暑い日が続いていたようにニュースで伝えていますが、丹生ダム建設所がある、余呉町では、まだまだ涼しいです。降雨などがあると寒いくらいで、半袖なんてとんでもないって感じです。
 高時川の状況ですが、融雪の時期も終わり、少しずつですが流量が少なくなってきました。下流の方でかなり少なくなっているように感じます。
 河川巡視では、こあゆを確認しました。まだ、数は少ないですが、簗場で、一生懸命に上流に上ろうと、泳いでいる姿が確認できました。もう、こんな季節になったんですね。
 平成24年05月08日(火)の状況
阿弥陀橋上流
阿弥陀橋上流
福橋上流
福橋上流
びわヤナ
びわヤナ

 平成24年05月18日(金)の状況
阿弥陀橋上流
阿弥陀橋上流
福橋上流
福橋上流
びわヤナ
びわヤナ

 ダムダムくん  定点写真撮影場所  ニューちゃん
注)地図中の市町名・地点名は、平成21年12月31日現在の標記となっています。
 河川巡視等で職員が現場に出かけた際には、自らが気がづいた様々な状況も撮影しています。これらの記録は、移りゆく周辺環境を把握し、それらの情報を有効活用していくためのものでもあります。

【05月08日】 姉川の河口に、アオサギが岸に沿って整列していました(写真-1)。これからの時期は、こあゆを狙って、いろいろな鳥が飛来してきます。それほど、豊かな漁業資源があるんですね。
【05月18日】 余呉町のツツジが見頃です(写真-2)。このツツジの密を吸いに、クロマルハナバチが沢山きていました。
【05月18日】 こあゆの遡上が始まりました(写真-3)。まだ、遡上も始まったばかりで、数はそれほど多くはありませんが、これから秋頃まで遡上が続きます。
アオサギの整列
写真-1 アオサギの整列
(長浜市大浜町 H24.05.08)
つつじ
写真-2 つつじ
(余呉町坂口 H24.05.18)
こあゆ
写真-3 こあゆ
(長浜市大浜町 H24.05.18)
 高時川の中下流部では、水面がなくなり川が干上がる「瀬切れ」という現象が毎年のように発生しています。瀬切れの結果、遡上したアユなどが大量に死んでしまうとともに、周辺では死んだ魚による強烈な悪臭被害も発生しています。
 また、高時川下流域は昔から地下水に恵まれた地域で、水道用水などの水源として年間1.5〜2.5億m3が利用されてきました。しかし、近年、一部の地下水位は低下傾向にあり、安定的な地下水利用に対する不安があります。
高時川瀬切れ発生状況
注1)平成13年と平成14年は調査を行っていません。
注2)平成24年の結果は速報です。

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