6月17日、18日に通過した台風4号の降雨により、高時川の瀬切れは解消しました。続いて、襲来した台風5号(熱帯低気圧)については、それほど大きな出水もなく、高時川の流況改善にはちょうど良いくらいでしたが、本日29日には、国道8号線の馬渡橋周辺で瀬切れを確認しました。やはり、もう少し雨がほしかったです。
河川巡視では、この出水に併せて、遡上してきた多くの「こあゆ」や、大きく育ったおいしそうな新タマネギの収穫などを見ることができました。
平成24年06月18日(水)の状況
平成24年06月25日(月)の状況
注)地図中の市町名・地点名は、平成21年12月31日現在の標記となっています。
河川巡視等で職員が現場に出かけた際には、自らが気がづいた様々な状況も撮影しています。これらの記録は、移りゆく周辺環境を把握し、それらの情報を有効活用していくためのものでもあります。
【06月18日】 高時頭首工下流にオシドリのつがい(写真-1)がいました。瀬切れのときは水が少なく、オシドリたちも住みにくかったかもしれませんね。巡視でカメラを向けたとたんに草むらに隠れてしましいました。どうもおじゃましました。
【06月25日】 大きく育った新タマネギの収穫の状況です(写真-2)。広い面積で大量に植えられていましたので、収穫も、機械なしではできませんね。新タマネギおいしいですよね。
【06月25日】 姉川の河口にびっしりと「こあゆ」が絨毯のようにいました。すごい数です。今回の出水で一気に遡上が始まったようです。

写真-1 オシドリのつがい (長浜市木之本町 H24.06.18)
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写真-2 新タマネギ (長浜市野寺町 H24.06.18)
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写真-3 こあゆの絨毯 (長浜市南浜町 H24.06.25)
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高時川の中下流部では、水面がなくなり川が干上がる「瀬切れ」という現象が毎年のように発生しています。瀬切れの結果、遡上したアユなどが大量に死んでしまうとともに、周辺では死んだ魚による強烈な悪臭被害も発生しています。
また、高時川下流域は昔から地下水に恵まれた地域で、水道用水などの水源として年間1.5〜2.5億m3が利用されてきました。しかし、近年、一部の地下水位は低下傾向にあり、安定的な地下水利用に対する不安があります。
注1)平成13年と平成14年は調査を行っていません。
注2)平成24年の結果は速報です。