今年も早いもので、7月になりました。時が経つのは早いですね。7月上旬は、梅雨らしい空模様でした。九州では、記録的な大雨がふり、被害もでているようですが、幸いにも、ここ、余呉町では、大雨もなく適度な降雨量となっています。
高時川の状況ですが、この梅雨の降雨に伴い、瀬切れは確認されていません。姉川河口で遡上を待っている「こあゆ」にとっては、もってこいの流況となっています。
河川巡視では、モリアオガエルの卵塊やイワツバメのヒナを見ました。また、7月1日に解禁となった高時川では、丹生川のおいしいアユを狙う、釣り人を見ました。
平成24年07月05日(木)の状況
平成24年07月10日(火)の状況
注)地図中の市町名・地点名は、平成21年12月31日現在の標記となっています。
河川巡視等で職員が現場に出かけた際には、自らが気がづいた様々な状況も撮影しています。これらの記録は、移りゆく周辺環境を把握し、それらの情報を有効活用していくためのものでもあります。
【07月05日】 高時川のダムサイト付近にあるモリアオガエルの卵塊(写真-1)です。下に池があり、オタマジャクシが落下しても大丈夫な場所です。池には、沢山のオタマジャクシが泳いでいました。
【07月05日】 高時川に架かる橋の下で確認されたイワツバメのヒナ(写真-2)です。この時期、高時川に架かる橋周辺にはイワツバメが飛翔し、ヒナに一生懸命に餌を運んでいる姿が見られます。ヒナかわいいですよ!
【07月05日】 高時川で、おいしいアユを狙う太公望(写真-3)です。余談ですが、高時川(ダムサイト)の水質はBOD 0.5mg/L程度と非常にきれいで、アユもおいしいと評判になっています。京阪神や、中部からも釣り人が押し寄せてきます。

写真-1 モリアオガエルの卵塊 (余呉町菅並 H24.07.05)
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写真-2 イワツバメ (余呉町菅並 H24.07.05)
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写真-3 太公望 (余呉町菅並 H24.07.05)
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高時川の中下流部では、水面がなくなり川が干上がる「瀬切れ」という現象が毎年のように発生しています。瀬切れの結果、遡上したアユなどが大量に死んでしまうとともに、周辺では死んだ魚による強烈な悪臭被害も発生しています。
また、高時川下流域は昔から地下水に恵まれた地域で、水道用水などの水源として年間1.5〜2.5億m3が利用されてきました。しかし、近年、一部の地下水位は低下傾向にあり、安定的な地下水利用に対する不安があります。
注1)平成13年と平成14年は調査を行っていません。
注2)平成24年の結果は速報です。