高時川の川模様 〜河川巡視で出会ったもの〜
【平成24年10月02日号】


 朝晩は、涼しいをとおりすぎて、寒くなってきましたね。長袖の衣類が必要になってきました。今後は熱中症ではなく、風邪をひかないように気を付けてください。また、9月30日に通過した台風17号の影響は無かったでしょうか?。幸い、丹生ダム建設所のある湖北地方は大雨も降らず、大きな被害もありませんでした。
 高時川の状況ですが、9月中旬からは農業用水の利用も少なくなり、また、適度に降雨もあったことから、瀬切れも発生せずに継続して川に水が流れています。アユ等の魚類の産卵時期とも重なることから、引き続き、瀬切れが発生しないように注視していく必要があります。
 河川巡視では、ちょっとびっくりしましたが、既にビワマスが遡上してきており、そのビワマスを捕獲された方をみました。まだ、捕獲禁止前でしたので問題はありませんが、10月1日以降は捕獲禁止ですので、みなさまくれぐれも注意してくださいね!
 平成24年09月20日(木)の状況
阿弥陀橋上流
阿弥陀橋上流
福橋上流
福橋上流
びわヤナ
びわヤナ

 平成24年09月25日(火)の状況
阿弥陀橋上流
阿弥陀橋上流
福橋上流
福橋上流
びわヤナ
びわヤナ

 ダムダムくん  定点写真撮影場所  ニューちゃん
注)地図中の市町名・地点名は、平成21年12月31日現在の標記となっています。
 河川巡視等で職員が現場に出かけた際には、自らが気がづいた様々な状況も撮影しています。これらの記録は、移りゆく周辺環境を把握し、それらの情報を有効活用していくためのものでもあります。

【09月20日】 まだまだ、数は少ないですが、元気なビワマスが遡上(写真-1)していました。残念ながら捕まってしまいましたが。。。例年、遡上のピークはこれからで、高時川のあちらこちらで、大きなビワマスを見ることができます。また、沢山のビワマスが確認できましたらご紹介させていただきます。
【09月20日】 高月町雨森で、そばの白い花(写真-2)を見ました。田んぼ一面がそば畑でした。いつ頃刈り取りでしょうか。丹生ダム建設予定地下流の八田部でも、そばの花が開花しています。立派に育って、一杯くらい食べられないでしょうかね。
【09月20日】 姉川河口左岸では、アオサギ、シロサギ、カワウが入り乱れて休憩(写真-3)していました。コアユが遡上するのを狙っているようです。人間の世界では、9月から捕獲禁止になっていますが、鳥の世界には関係無いようです。けんかもしている様子はなく、お互いの関係は良好なのでしょうかね?
捕獲されたビワマス
写真-1 捕獲されたビワマス
(長浜市湖北町 H24.09.20)
そばの花
写真-2 そばの花
(高月町雨森 H24.09.20)
コアユハンター
写真-3 コアユハンター
(長浜市南浜 H24.09.20)
 高時川の中下流部では、水面がなくなり川が干上がる「瀬切れ」という現象が毎年のように発生しています。瀬切れの結果、遡上したアユなどが大量に死んでしまうとともに、周辺では死んだ魚による強烈な悪臭被害も発生しています。
 また、高時川下流域は昔から地下水に恵まれた地域で、水道用水などの水源として年間1.5〜2.5億m3が利用されてきました。しかし、近年、一部の地下水位は低下傾向にあり、安定的な地下水利用に対する不安があります。
高時川瀬切れ発生状況
注1)平成13年と平成14年は調査を行っていません。
注2)平成24年の結果は速報です。

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