高時川の川模様 〜河川巡視で出会ったもの〜
【平成24年10月17日号】


 はやいもので、今年も、後2ヶ月半だと思うと、1年経つのが早いですね。もう少しで、「雪が降っています」って、書くようになりますね。一雨毎に気温も下がり、福井県方面は時雨れる日が多くなります。もう少し、秋が続いてほしいです。
 高時川の状況ですが、10月10日に巡視に行った際にビワヤナの瀬切れを確認しました。高時川も、もう少し実力があると思ったのですが。。。。今の時期は、ちょうどビワマスの産卵期にもあたりますので、瀬切れは良くないですね。
 河川巡視では、ビワマスが高時川頭首工からの流れに向かって泳ぐ姿や、産卵床を造っている状況を見ました。ビワマスのいろいろな姿を見ることができます。
 平成24年10月02日(火)の状況
阿弥陀橋上流
阿弥陀橋上流
福橋上流
福橋上流
びわヤナ
びわヤナ

 平成24年10月10日(水)の状況
阿弥陀橋上流
阿弥陀橋上流
福橋上流
福橋上流
びわヤナ
瀬切れ
びわヤナ

 ダムダムくん  定点写真撮影場所  ニューちゃん
注)地図中の市町名・地点名は、平成21年12月31日現在の標記となっています。
 河川巡視等で職員が現場に出かけた際には、自らが気がづいた様々な状況も撮影しています。これらの記録は、移りゆく周辺環境を把握し、それらの情報を有効活用していくためのものでもあります。

【10月02日】 高時川頭首工ゲートからオーバーフローした流水を上るビワマス(写真-1)を見ました。この急流を上っても、ゲートがあるため上流には行けませんが、果敢に急流に挑戦していました。魚道を上れば、上流に行けるんですが。。。(写真左がゲート、右からビワマスが挑戦しています。)
【10月10日】 産卵をするために、産卵床を造っていたビワマス(写真-2)です。尾のあたりが大分、痛んでいました。子孫を残すために、懸命に作業をしていました。近くには、ペアであろうもう一匹の姿もありました。
【10月02日】 高時川沿いの田んぼの土手に咲いていたひがん花(写真-3)です。元々は、中国から渡来したものが広がったと言われ、和名は、彼岸のころ花が咲くのでつけられたとのことです。花期は9月、生育地は道ばたという事です。道ばたというのはおもしろいですね。
急流を上るビワマス
写真-1 急流を上るビワマス
(木之本町石道 H24.10.02)
ビワマスと産卵床
写真-2 ビワマスと産卵床
(木之本町石道 H24.10.10)
ひがん花
写真-3 ひがん花
(木之本町石道 H24.10.02)
 高時川の中下流部では、水面がなくなり川が干上がる「瀬切れ」という現象が毎年のように発生しています。瀬切れの結果、遡上したアユなどが大量に死んでしまうとともに、周辺では死んだ魚による強烈な悪臭被害も発生しています。
 また、高時川下流域は昔から地下水に恵まれた地域で、水道用水などの水源として年間1.5〜2.5億m3が利用されてきました。しかし、近年、一部の地下水位は低下傾向にあり、安定的な地下水利用に対する不安があります。
高時川瀬切れ発生状況
注1)平成13年と平成14年は調査を行っていません。
注2)平成24年の結果は速報です。

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