丹生ダムがある、余呉もかなり寒くなって来ました。そろそろ暖房がほしくなる時期になりましたね。山々の木々もこの寒さで、ようやく色づき初めてきました。丹生ダムのダムサイト上流は針葉樹は少なく、基本的に落葉広葉樹林なので紅葉はきれいですよ。今度良い写真を撮ってきますね。
高時川の状況ですが、10月23日及び28日に、まとまった降雨があったころから、23日以降は瀬切れは発生していません。ビワマスにとっては恵みの雨でした。沢山のビワマスが遡上して産卵していると思われます。
河川巡視では、茶色く色づき、いよいよ収穫の時期となったそばの実や、地元の方々が手入れされている、堤防沿いを彩る花々を見ました。
平成24年10月22日(月)の状況
阿弥陀橋上流
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福橋上流
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びわヤナ
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平成24年10月30日(火)の状況
注)地図中の市町名・地点名は、平成21年12月31日現在の標記となっています。
河川巡視等で職員が現場に出かけた際には、自らが気がづいた様々な状況も撮影しています。これらの記録は、移りゆく周辺環境を把握し、それらの情報を有効活用していくためのものでもあります。
【10月26日】 高時川の右岸堤でマーガレットの花(写真-1)を見ました。この時期、地味ーな景色の多い堤防周辺で、鮮やかに咲いていました。
【10月30日】 産卵にともない、高時川を遡上するビワマス(写真-2)を見ました。堰堤を豪快なジャンプで乗り越えようとしている姿です。体が赤色になる婚姻色が出ています。
【10月30日】 高時川沿いの田んぼのそばの実(写真-3)です。田んぼ一面そばの実だらけでした。何人前のそばができるのでしょうか?かけそばで良いので食べてみたいです。

写真-1 マリーゴールドの花 (長浜市高月町 H24.10.26)
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写真-2 ビワマスのジャンプ (高時川 H24.10.30)
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写真-3 そばの実 (高月町馬上 H24.10.30)
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高時川の中下流部では、水面がなくなり川が干上がる「瀬切れ」という現象が毎年のように発生しています。瀬切れの結果、遡上したアユなどが大量に死んでしまうとともに、周辺では死んだ魚による強烈な悪臭被害も発生しています。
また、高時川下流域は昔から地下水に恵まれた地域で、水道用水などの水源として年間1.5〜2.5億m3が利用されてきました。しかし、近年、一部の地下水位は低下傾向にあり、安定的な地下水利用に対する不安があります。
注1)平成13年と平成14年は調査を行っていません。
注2)平成24年の結果は速報です。