高時川の川模様 〜河川巡視で出会ったもの〜
【平成24年12月13日号】


 丹生ダム周辺では、日本海側に大雪を降らせた、爆弾低気圧の通過に伴い7日から積雪を観測し、菅並地区(ダムサイト下流)で最大61cm、鷲見(ダムサイト上流)で最大81cmの積雪を観測しました。13日以降、気温が高くなる予想ですが、ひょっとすると来年のGW明けまでは、現地に入られなくなるかもしれません。
 高時川の状況ですが、時雨に伴う降雨等の影響で、瀬切れの発生は心配ありません。例年だと、ビワマスを捕獲する方を目にしますが、今年は、例年より早い降雪の影響か、そういった方を目にすることがほとんどありません。高時川での魚類の確認も、来年のコアユの遡上までないかもしれませんね。
 河川巡視では、積雪等の影響から、生き物を確認することがほとんど無くなりました。よって、ダム事務所、ダムサイト下流集落の積雪状況をお見せします。
 平成24年12月4日(火)の状況
阿弥陀橋上流
阿弥陀橋上流
福橋上流
福橋上流
びわヤナ
びわヤナ

 平成24年12月13日(木)の状況
阿弥陀橋上流
阿弥陀橋上流
福橋上流
福橋上流
びわヤナ
びわヤナ

 ダムダムくん  定点写真撮影場所  ニューちゃん
注)地図中の市町名・地点名は、平成21年12月31日現在の標記となっています。
 河川巡視等で職員が現場に出かけた際には、自らが気がづいた様々な状況も撮影しています。これらの記録は、移りゆく周辺環境を把握し、それらの情報を有効活用していくためのものでもあります。

【12月12日】 余呉町坂口にある丹生ダム建設所の玄関付近の状況です(写真-1)。積雪は、約25cm、冬型の気圧配置に伴い断続的に降雪がありました。今年は、いつもの年よりも、ちょっと早い気がします。
【12月12日】 ダムサイトに最も近い、菅並集落(写真-2)です。丹生ダム建設所よりも更に雪深くなっており、積雪は約60cmです。朝早くから、滋賀県の除雪車が懸命に除雪をしていました。
【12月13日】 丹生ダム建設所の近くにある、余呉湖で『ワカサギ釣り』を楽しむ太公望(写真-3)です。まだ、解禁まもないことから、数も少なく、大きさも小さいようですが、寒さが厳しくなってくる、これからが本番です。今シーズンも一度は行ってみたいですね。。。
丹生ダム建設所の積雪状況
写真-1 丹生ダム建設所の積雪状況
(長浜市余呉町 H24.12.12)
菅並地区の積雪状況
写真-2 菅並の積雪状況
(長浜市余呉町 H24.12.12)
ワカサギ釣りをする太公望
写真-3 ワカサギ釣りをする太公望
(余呉湖 H24.12.13)
 高時川の中下流部では、水面がなくなり川が干上がる「瀬切れ」という現象が毎年のように発生しています。瀬切れの結果、遡上したアユなどが大量に死んでしまうとともに、周辺では死んだ魚による強烈な悪臭被害も発生しています。
 また、高時川下流域は昔から地下水に恵まれた地域で、水道用水などの水源として年間1.5〜2.5億m3が利用されてきました。しかし、近年、一部の地下水位は低下傾向にあり、安定的な地下水利用に対する不安があります。
高時川瀬切れ発生状況
注1)平成13年と平成14年は調査を行っていません。
注2)平成24年の結果は速報です。

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