高時川の川模様 〜河川巡視で出会ったもの〜
【平成25年6月17日号】


 台風3号及び、梅雨の降雨による恵みの雨を期待していましたが、6月上旬もほとんど雨が降ることはありませんでした。今週中頃からは、梅雨らしいお天気になるということで恵みの雨がふることを期待しましょう。
 高時川の状況ですが、5月中旬からの瀬切れが継続しています。6月11日には、姉川の一部でも瀬切れの発生を確認しました。いつまで続くか分からない状況です。
 河川巡視では、瀬切をしていることもあり、コアユの遡上もほとんどみることが出来ませんでした。早く恵みの雨が降り、川に水が戻り、コアユの元気なすがたを見てみたいところです。
 平成25年6月4日(火)の状況
阿弥陀橋上流
瀬切れ
阿弥陀橋上流
福橋上流
瀬切れ
福橋上流
びわヤナ
瀬切れ
びわヤナ

 平成25年6月11日(火)の状況
阿弥陀橋上流
瀬切れ
阿弥陀橋上流
福橋上流
瀬切れ
福橋上流
びわヤナ
瀬切れ
びわヤナ

 ダムダムくん  定点写真撮影場所  ニューちゃん
注)地図中の市町名・地点名は、平成21年12月31日現在の標記となっています。
 河川巡視等で職員が現場に出かけた際には、自らが気がづいた様々な状況も撮影しています。これらの記録は、移りゆく周辺環境を把握し、それらの情報を有効活用していくためのものでもあります。

【6月 5日】 子育て真っ最中のイワツバメ(写真-1)です。雛に与えるエサを探し、高速であちらこちらを飛び回っていました。どこでも、親は大変ですねー。雛には、一刻も早く、一人前になってほしいものです。
【6月 5日】 ダムサイト下流にあった、モリアオガエルの卵塊(写真-2)です。例年は、池の上の木の枝に産み付けられているのですが、今年は、池も干上がっており、オタマジャクシ大丈夫かって感じです。
【6月14日】 鷲見観測所に行ったとき、見たマムシ(写真-3)です。周囲の枯れ葉等と同化して、姿が分かりません(みなさん分かりますか?)。長靴で行かないと危ないですね。草むらに入るのが少し怖くなりますね。
イワツバメ
写真-1 イワツバメ
(余呉町菅並 H25.6.5)
モリアオガエルの卵塊
写真-2 モリアオガエルの卵塊
(余呉町小原 H25.6.5)
まむし
写真-3 まむし
(余呉町鷲見 H25.6.14)
 高時川の中下流部では、水面がなくなり川が干上がる「瀬切れ」という現象が毎年のように発生しています。瀬切れの結果、遡上したアユなどが大量に死んでしまうとともに、周辺では死んだ魚による強烈な悪臭被害も発生しています。
 また、高時川下流域は昔から地下水に恵まれた地域で、水道用水などの水源として年間1.5〜2.5億m3が利用されてきました。しかし、近年、一部の地下水位は低下傾向にあり、安定的な地下水利用に対する不安があります。
高時川瀬切れ発生状況
注1)平成13年と平成14年は調査を行っていません。
注2)平成25年の結果は速報です。

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