高時川の川模様 〜河川巡視で出会ったもの〜
【平成25年6月28日号】


 台風4号から変わった温帯低気圧及び前線の影響により、九州、四国、近畿南部では大雨が降った地域もありましたが、丹生ダム周辺では80mm前後の降雨量で、被害もなく、ちょうど良い降雨でした。
 高時川の状況ですが、この降雨の影響により、35日間継続していた瀬切れがようやく解消し、喜んでいたのもつかの間、3日後には再び瀬切れてしまいました。現在は、25日の降雨により瀬切れは解消しましたが、今後、降雨がないと直ぐに瀬切れしそうです。
 河川巡視では、久しぶりに、川に水が戻ったこともあり、元気なコアユが一斉に遡上するのを確認しました。今年は、なんとなく、コアユのサイズが大きいような気がしますね(サイズはこのページの下の方で見られます)。天ぷらにはもう少し小さいサイズが良さそうですが、飴だきには良いサイズに感じます。
 平成25年6月21日(金)の状況
阿弥陀橋上流
阿弥陀橋上流
福橋上流
福橋上流
びわヤナ
びわヤナ

 平成25年6月28日(金)の状況
阿弥陀橋上流
阿弥陀橋上流
福橋上流
福橋上流
びわヤナ
びわヤナ

 ダムダムくん  定点写真撮影場所  ニューちゃん
注)地図中の市町名・地点名は、平成21年12月31日現在の標記となっています。
 河川巡視等で職員が現場に出かけた際には、自らが気がづいた様々な状況も撮影しています。これらの記録は、移りゆく周辺環境を把握し、それらの情報を有効活用していくためのものでもあります。

【6月21日】 琵琶湖の延勝寺船溜まりに係留されていた漁船上のいた、ミドリカメ(写真-1)です。2匹いました。仕掛けていた網かなにかに入っていたのでしょうか?。なんとなく、お祭りとかで見るやつですね。
【6月28日】 井明神橋の下にいたコイ(写真-2)です。姉川下流ではよく見ますが、頭首工下流では、これまで見たことがありませんでした。瀬切れで下流から遡上したとは考えにくく、上流から流されてきたのでしょうか?かなりの大物です。
【6月28日】 ビワヤナの小アユならぬ、中アユ(写真-3)です。たまたま、流れの無いところに打ち上げられていたので、ペットボトルの蓋と比べて見ました。例年のサイズに比べて、かなり大きいです。
ミドリガメ
写真-1 ミドリガメ
(琵琶湖延勝寺 H25.6.21)
コイです。
写真-2 コイです。
(木之本町石道 H25.6.28)
中アユ?
写真-3 中アユ?
(長浜市落合 H25.6.28)
 高時川の中下流部では、水面がなくなり川が干上がる「瀬切れ」という現象が毎年のように発生しています。瀬切れの結果、遡上したアユなどが大量に死んでしまうとともに、周辺では死んだ魚による強烈な悪臭被害も発生しています。
 また、高時川下流域は昔から地下水に恵まれた地域で、水道用水などの水源として年間1.5〜2.5億m3が利用されてきました。しかし、近年、一部の地下水位は低下傾向にあり、安定的な地下水利用に対する不安があります。
高時川瀬切れ発生状況
注1)平成13年と平成14年は調査を行っていません。
注2)平成25年の結果は速報です。

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