高時川の川模様 〜河川巡視で出会ったもの〜
【平成25年09月02日号】


 早いもので、8月も終わり、9月突入ですね。。なんとなく、朝晩はすごしやすくなってきました。岐阜県と滋賀県の県境にある八草トンネル出口の気温は、本日18度とかなり涼しくなってきましたね。。
 高時川の状況ですが、7月下旬の大雨のあとも、8月上旬の降雨により、瀬切れは発生していませんでしたが、中旬は降雨がなかったことから、14日から23日まで約10日間瀬切れが発生しました。その後は、まとまった降雨があり、また川に流れが戻ってきました。今日現在、瀬切れは発生していません。
 河川巡視では、元気に遡上しているコアユを見ました。写真はカットリ内(遡上したアユを捕まえるためのいけす?)です。ここに入ったコアユはこの後、タモ網ですくわれて、別の場所に移動されます。ちょっとかわいそうですが。。。。
 平成25年8月9日(金)の状況
阿弥陀橋上流
阿弥陀橋上流
福橋上流
福橋上流
びわヤナ
びわヤナ

 平成25年8月21日(水)の状況
阿弥陀橋上流
瀬切れ
阿弥陀橋上流
福橋上流
瀬切れ
福橋上流
びわヤナ
瀬切れ
びわヤナ

 ダムダムくん  定点写真撮影場所  ニューちゃん
注)地図中の市町名・地点名は、平成21年12月31日現在の標記となっています。
 河川巡視等で職員が現場に出かけた際には、自らが気がづいた様々な状況も撮影しています。これらの記録は、移りゆく周辺環境を把握し、それらの情報を有効活用していくためのものでもあります。

【8月 9日】 びわヤナのカットリ内のアユ(写真-1)です。ちょっと見にくいですが、中アユが沢山いました。水が多くてもダメですし、無ければ全く遡上しませんし、ヤナ漁も大変ですね。写真-2はカットリ内のアユのアップです。ちょっとこれでも見にくいか。。。
カットリ内のアユ
写真-1 カットリ内のアユ
(長浜市落合 H25.8.9)
カットリ内のアユ
写真-2 カットリ内のアユのアップ
(長浜市落合 H25.8.9)
 高時川の中下流部では、水面がなくなり川が干上がる「瀬切れ」という現象が毎年のように発生しています。瀬切れの結果、遡上したアユなどが大量に死んでしまうとともに、周辺では死んだ魚による強烈な悪臭被害も発生しています。
 また、高時川下流域は昔から地下水に恵まれた地域で、水道用水などの水源として年間1.5〜2.5億m3が利用されてきました。しかし、近年、一部の地下水位は低下傾向にあり、安定的な地下水利用に対する不安があります。
高時川瀬切れ発生状況
注1)平成13年と平成14年は調査を行っていません。
注2)平成25年の結果は速報です。

トップページへ戻る