高時川の川模様 〜河川巡視で出会ったもの〜
【平成25年12月02日号】


 今年も残すところあと1ヶ月を切りました。この時期になると一年が経つのが早いなぁと感じるのですが、毎年加速していっているような気がします。皆さんはいかがでしょうか?
 高時川の状況ですが、ちょこちょこと雨が降っていたせいか、昨年に引き続き11月に瀬切れは発生しませんでした。ちなみに平成8年以降、11月に2年続けて瀬切れが発生しなかったのは初めてです。
 河川巡視では、10月に大挙して遡上していたビワマスたちの死骸を多く見かけました。死を賭して次の世代をつないでいく姿を見て、自然の営みとはいえ、ぐっとこみ上げてくるものがありました。
 平成25年11月13日(水)の状況
阿弥陀橋上流
阿弥陀橋上流
福橋上流
福橋上流
びわヤナ
びわヤナ

 平成25年11月26日(火)の状況
阿弥陀橋上流
阿弥陀橋上流
福橋上流
福橋上流
びわヤナ
びわヤナ

 ダムダムくん  定点写真撮影場所  ニューちゃん
注)地図中の市町名・地点名は、平成21年12月31日現在の標記となっています。
 河川巡視等で職員が現場に出かけた際には、自らが気がづいた様々な状況も撮影しています。これらの記録は、移りゆく周辺環境を把握し、それらの情報を有効活用していくためのものでもあります。

【11月20日】 びわヤナのあたりでトビとカラスの集団を見かけました。トビとカラスといえば、トビがカラスに追いかけられているのはよく見かけるのですが、集団で同じ場所にいるのは初めて見ました。この両者、意外と仲がよいのでしょうか。。。
ビワマス
写真 トビとカラス
(長浜市落合町 H25.11.20)
 高時川の中下流部では、水面がなくなり川が干上がる「瀬切れ」という現象が毎年のように発生しています。瀬切れの結果、遡上したアユなどが大量に死んでしまうとともに、周辺では死んだ魚による強烈な悪臭被害も発生しています。
 また、高時川下流域は昔から地下水に恵まれた地域で、水道用水などの水源として年間1.5〜2.5億m3が利用されてきました。しかし、近年、一部の地下水位は低下傾向にあり、安定的な地下水利用に対する不安があります。
高時川瀬切れ発生状況
注1)平成13年と平成14年は調査を行っていません。
注2)平成25年の結果は速報です。

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