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おしえてダムのこと おしえてダムのこと おしえてダムのこと
下久保ダムの情報 > 水と川とダムのおはなし【キッズコーナー入口】 > おしえて!ダムのこと【目次】 > Q2
Q&A
 
[Q2] :季節によって水(貯水池)の色が違うのはなぜ?
 
[A2]:濁りやプランクトンの繁殖により水の色が変わります。
 下久保ダムの貯水池(神流湖)の色は、季節によって次のように見えることがあります。

春 (3月頃から) ところどころに黄色い模様が浮いています。
春 (5月頃から) 赤〜茶色の模様が浮かんでいるように見えます。
初夏(6月頃から) 最も透明度が上がります。
夏 (8月頃から) 黄緑色〜くすんだ緑色が水の表面を覆います。
秋 (台風のあと) 茶色く濁ることがあります。
冬 (12月頃から) 白く見えることがあります。
通年 透明な緑色に見えます。
         
 調査の結果、これらは次のことが原因であると分かっています。

黄色い模様 スギ花粉
赤〜茶色の模様 植物プランクトンによる淡水赤潮(鞭毛藻綱の大量発生)
黄緑色〜
くすんだ緑色
植物プランクトンによる水の華(緑藻綱の大量発生)
茶色 土などによる濁り
大変きめ細かく沈殿しにくい粒子と太陽光の乱反射

 この原因となっているものは全て無害ですので、ご安心下さい。
 黄緑色やくすんだ緑色をしている場合、「アオコ」が出ていると勘違いされる方が多いのですが、アオコは藍藻綱の大量発生が原因であり、全く別のものです。神流湖ではアオコが発生したことはありません。
貯水池 貯水池
▲透明度が最も良いとき ▲淡水赤潮
貯水池 貯水池
▲水の華 ▲白く濁った状態

 
ダムマニア

 下久保ダムの上流域の人口は5000人を越えるくらいで、人間活動により排出され貯水池へ流入する汚濁負荷は少ないものと考えられます。また、環境基準では「湖沼A類型」(AA〜Eまで。AAが最もきれい)に指定され、この指標であるCOD(科学的酸素要求量) についても環境基準を満足しており、下久保ダム貯水池はきれいな湖沼であると言えます。

 淡水赤潮の原因である鞭毛藻綱は、光に向かって進む(走光性)性質があります。彼らは植物プランクトンですが、鞭毛という器官を持っていて、これを動かして光に向かって進んでいくという変わった特徴を持っています。

 白く見える原因である非常に細かい粒子は「ウオッシュ・ロード」と呼ばれ、比重も軽く極めて沈降しにくい性質を持っています。ウオッシュ・ロードが貯水池に浮いたまま冬季を迎えると、外気によって冷やされた表層の水が比較的温かい深層の水と入れ替わる対流現象により冬の期間は薄い濁りが続くことがあります。これを、濁水長期化現象と呼んでいます。


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