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下久保ダムの上流域の人口は5000人を越えるくらいで、人間活動により排出され貯水池へ流入する汚濁負荷は少ないものと考えられます。また、環境基準では「湖沼A類型」(AA〜Eまで。AAが最もきれい)に指定され、この指標であるCOD(科学的酸素要求量)
についても環境基準を満足しており、下久保ダム貯水池はきれいな湖沼であると言えます。
淡水赤潮の原因である鞭毛藻綱は、光に向かって進む(走光性)性質があります。彼らは植物プランクトンですが、鞭毛という器官を持っていて、これを動かして光に向かって進んでいくという変わった特徴を持っています。
白く見える原因である非常に細かい粒子は「ウオッシュ・ロード」と呼ばれ、比重も軽く極めて沈降しにくい性質を持っています。ウオッシュ・ロードが貯水池に浮いたまま冬季を迎えると、外気によって冷やされた表層の水が比較的温かい深層の水と入れ替わる対流現象により冬の期間は薄い濁りが続くことがあります。これを、濁水長期化現象と呼んでいます。
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