ダムの効果
徳山ダムは、洪水調整、流水の正常な機能の維持、新規利水、発電と複数の目的をあわせ持つ多目的ダムです。 ここでは徳山ダムの効果についてご紹介します。
平成20年9月2日から3日にかけて、岐阜県西濃地域は激しい降雨に見舞われ、徳山ダム(河口から約90km)では、最大毎秒約740m3の流入量全量を貯留しました。 また、横山ダム(河口から約80km) では、最大毎秒約690m3の流入量があり、このうち毎秒約400m3を貯留し、毎秒約290m3を放流しました。
この洪水調節により、徳山ダムがなかった場合の操作に比べ、揖斐川の水位低下効果は、大垣市万石地点(河口から40.6k) で約1.2m 、養老町今尾地点(河口から約27.0k) で約0.7mと試算されました。
また、徳山ダムの完成による揖斐川本川と流入支川の水位低下、支川牧田川、杭瀬川の河道拡幅工事に併せ、支川大谷川の洗堰を1.05m かさ上げしており、 今回の出水では、越流水位(TP8.85m) に迫るTP8.47mまで水位上昇したものの越流は回避でき、浸水被害は発生しませんでした。(岐阜県河川課が9月4日別途記者発表)


揖斐川における徳山ダムの効果 【下流河川の流況改善】
徳山ダムでは、揖斐川沿川の既得用水が安定して取水できるようにするとともに、河川環境の維持・保全をはかるために、あらかじめ蓄えておいたダムの貯留水を用いて、下流河川への補給(流量増加)をおこなっています。
→ 「流水の正常な機能の維持」のための放流
渇水時においても揖斐川町岡島地点(岡島橋)で10m3/sを確保するとともに、大垣市万石地点(揖斐大橋)で20m3/sを確保します。
下のグラフからもわかるように平成20年も7月下旬から8月下旬までの間、岡島地点及び万石地点におけるダムあり、なしの流量が示すように、ダムがないと想定した両地点において流量が確保流量を下回った場合、ダムの補給により確保流量が満たされており、流水の正常な機能の維持に寄与しています。



※注1)
「流水の正常な機能の維持」のための徳山ダムの効果としての各地点の徳山ダムなしの想定流量は、各地点の実績流量から徳山ダムが流入量を上回って放流した量からかんがい用水の補給を除いたものとして算出した。なお、流量は速報値によるものです。
※注2)
グラフ中の 「貯留制限流量」 とは、その地点で徳山ダムに貯留できる条件。その流量を下回った場合には、徳山ダムで貯留せず流入量相当の放流を行ないます。
瀬切れの解消 (イメージ)
徳山ダムからの補給によりダム下流の平野床橋付近では、断続的に繰り返されていた瀬切れが解消されています。

平成12年9月

平野床橋下流 (徳山ダムがあるとき)

平成21年9月
平野庄橋付近の状況 (万石地点での実績流量が22.4m3/s)
流況が改善されている岡島橋や三町大橋付近では瀬切れの心配もなく、アユを釣る人々の姿が見受けられます。
岡島橋下流
三町大橋下流

