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徳山ダム水質情報

徳山ダムの水質についてお知らせします。

※本ページに掲載したデータは速報値のため、後日修正される場合があります。

貯水池の水質

貯水池の水質(2月15日採水)

貯水池水質の状況
(表層)
水温(℃) 濁度(度) pH DO(mg/L) BOD(mg/L) COD(mg/L) SS(mg/L) 大腸菌
群数
(MPN/
100mL)
T-N(mg/L) クロロフィルa(μg/L)
網場地点 6.2 0.8 7.2 10.4 0.5 0.7 -1

0.37 2.6
扇谷地点 5.6 0.8 7.2 10.2 - 0.7 -1 - 0.36 1.2
戸入地点 6.1 1.1 7.2 10.4 - 0.8 -1 - 0.36

2.6

*徳山ダム貯水池における定期水質調査結果のうち、各地点表層部の主な測定項目のみを掲載しています。

**定期水質調査は概ね月に1回の頻度で行っています。各地点の採水は、水深方向に3層(表層(0.5m)、中層(1/2水深)、底層(底上1m))で実施しています。

***−は測定していない項目です。

※その他の項目及び平成20年4月以降の水質調査結果

特記事項

特記事項はありません。

水質調査位置

水質調査位置図

水質調査項目と解説

濁度

水の濁りの程度を表すものです。濁りの原因となっている物質には、粘土性物質、プランクトン微生物、有機物質などがあります。

pH

水の酸性、アルカリ性を示す指標で、pH7が中性になります。7より小さいと酸性、大きいとアルカリ性です。
河川や湖沼では通常、7前後になりますが、水温が上がり、植物プランクトンの光合成作用が活発になると、一時的にpHが高く、アルカリ性に傾くことが知られています。水生生物の生息に望ましいpHは6.5〜8.5とされ※、徳山ダム貯水池では平均的にみると概ねこの範囲に入っており、良好な状態にあると言えます。

DO

「溶存酸素量:Dissolved Oxygen」を指し、水中に溶け込んでいる酸素の量を示します。DOは水の自浄作用、水生生物の生存に不可欠なものです。
一般に魚介類が生存するためにはDO3mg/L以上が必要であり、良好な状態を保つためには5mg/L以上であることが望ましいとされています。よって、徳山ダム貯水池は良好な状態にあると言えます。

BOD

水中の有機物質が微生物の働きによって酸化分解されるときに5日間で消費される酸素量をBODといい、河川の有機汚濁を測る代表的な指標です。値が大きいほど水質汚濁が進行しているとされます。
生活環境の保全に関する環境基準(河川)にあてはめると、徳山ダム貯水池、流入河川及び放流水は概ね河川AA類型の水質(1mg/L以下)に該当します。

COD

水中の有機物を酸化剤で分解する際に消費される酸化剤の量を酸素量に換算したもので、海水や湖沼水質の有機物質による汚濁状況をみる代表的な指標です。この値が大きくなると水質汚濁の程度が高いといえます。
生活環境の保全に関する環境基準(湖沼)にあてはめると、徳山ダム貯水池は概ね湖沼A類型(3mg/L以下)に該当します。

SS

水中に浮遊する物質の量を示す指標です。浮遊物質が多いと透明度が悪化したり、光の透過が妨げられて水中の植物の光合成に影響し発育を阻害することがあります。
生活環境の保全に関する環境基準(湖沼)でみると、徳山ダム貯水池は概ね湖沼A類型(5mg/L以下)に該当します。

大腸菌群数

大腸菌及び大腸菌と性質が似ている細菌の数のことをいい、水中の大腸菌群数は、糞便による汚染の指標となります。
平成18年度の岐阜県における河川の環境基準達成率は約20%、湖沼環境基準達成率は約74%です。徳山ダム貯水池は概ね湖沼A類型(1000MPN/100mL以下)に、流入河川及び放流水は概ね河川B類型(5000MPN/100mL以下)に該当します。

T−N(総窒素)

窒素化合物全体を言い、植物プランクトンの増殖に欠かせない元素で富栄養化の目安になるものです。この値が大きくなると、赤潮・アオコの原因になります。
徳山ダム貯水池における総窒素濃度をみると、網場(基準)地点表層は平均して0.4mg/L以下であり、ワカサギ等(環境基準でいう水産2種)の生息に適応した環境に相当します。

T−P(総りん)

りん化合物全体を言い、「総窒素」と同様に植物プランクトンの増殖に欠かせない元素で富栄養化の目安になります。りんも、赤潮・アオコの原因になります。
徳山ダム貯水池における総りん濃度を、OECD(経済協力開発機構)による栄養度区分(富栄養化の指標)でみると、網場(基準)地点表層は平均して0.010mg/L以下であり、概ね貧栄養に該当します。

クロロフィルa

植物プランクトンの現存量を示す指標です。
徳山ダム貯水池におけるクロロフィルaの量を、OECD(経済協力開発機構)による栄養度区分(富栄養化の指標)でみると、網場(基準)地点表層の平均値は8μg/L以下ですので、中栄養〜貧栄養に該当します。

※水産用水基準(2005年版),平成18年3月,(社)日本水産資源保護協会