事後調査

 事後調査とは、予測の不確実性の程度が大きい環境影響評価の項目について環境保全措置を講じる場合又は効果に係る知見が不十分な環境保全措置を講じる場合において、環境影響の程度が著しいものとなるおそれがあるときは、工事の実施中及び供用開始後において環境の状況を把握するために行うものです。

 筑後川水系小石原川ダム建設事業については、移植等に関する知見及び野外における移植等の事例が少なく、影響予測の不確実性の程度が大きいと判断された保全対象植物7種を事後調査の対象としています。

筑後川水系小石原川ダム建設事業環境影響評価事後調査報告書(供用開始後) NEW

 小石原川ダムは、ダム堤体及び貯水池周辺の安全性を確認するための試験湛水(令和元年12月14日〜令和3年8月6日)によってダム堤体及び貯水池周辺の安全性が確認されたため、令和3年10月15日から本格運用を開始しました。

 水資源機構では、試験湛水の1年前から5ヵ年程度をモニタリング段階と見込んでいましたが、豪雨被害等のため試験湛水等の完了時期がずれたため、令和5年度まで期間延長してモニタリング調査を実施しました。本報告書は、環境影響評価書に基づき、保全対象植物7種の環境保全措置に対する事後調査の結果について、モニタリング調査結果を含めて『事後調査報告書(供用開始後)』としてとりまとめたものです。

 モニタリング調査は終えることとなりますが、フォローアップ制度に基づく環境調査を継続してダム周辺環境の変化の把握に努め、必要に応じて環境保全対策を講じてまいります。

【全体版】筑後川水系小石原川ダム建設事業環境影響評価事後調査報告書(供用開始後)(PDF 5.38MB)


筑後川水系小石原川ダム建設事業環境影響評価事後調査報告書(工事の実施中)

 平成28年度からの本体掘削工事の着手にあわせて、環境保全措置としての保全対象植物7種の移植を実施し、事後調査を行いました。本報告書は、環境影響評価書に基づき、保全対象植物7種の環境保全措置に対する事後調査の結果について、とりまとめたものです。

【全体版】筑後川水系小石原川ダム建設事業環境影響評価事後調査報告書(工事の実施中)(PDF 8.44MB)