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布目ダム管理所

〒630-1234 奈良県奈良市北野山町869-2
電話番号:(0742)-94-0231 FAX:(0742)-94-0925 mail: kizuso@asint.jp

水源地域ビジョン

水源地域ビジョン

布目ダムでは「水源地域ビジョン策定要綱」(平成13年4月12日 国土交通省)に沿って、地元住民や関係機関等が共同して「布目ダム水源地域ビジョン」を検討し、平成14年3月に策定しました。

「布目ダム水源地域ビジョン」は、布目ダムを生かした水源地域の自立的、持続的な活性化のための行動計画として、基本方針や目標像を定め、ソフト対策に重点を置き目標像実現のための具体的な方策を検討したものです。

ダムからのお知らせ(水源地域ビジョン関連)

水源地域ビジョンとは

これまでのダムでは、治水・利水を目的としていましたが、21世紀のダム事業として今後は水源地域の機能維持に加え、豊かな自然・文化などを有効活用し、地域の活性化を図ることが期待されています。

「水源地域ビジョン」とは、ダムを活かした水源地域の自立的・継続的な活性化のために、各水源地域ごとにダム管理者、自治体、住民等が共同で策定する行動計画です。

活性化の基本方針と目標像(ビジョン)

地域活性化に向けた布目ダム水源地域の目標像

地域活性化の基本方針
個々の地域活性化拠点の持つ魅力を高める。

現在、水源地域には地域活性化の拠点となる観光・レクリエーション施設等に多くの利用者が訪れており、各自治体ではそれらの施設を活かした様々な取り組みを進めています。今後、既存の取り組みにおいては、各拠点での地域活性化を有効活用するとともに、布目ダム水源地域全体として適切な役割分担を行うことで施設・サービスの質の向上に取り組み、また、地域産業との連携・文化資源の活用等の新たな視点からの取り組みを付加する事で、地域活性化拠点の持つ魅力を全体的に押し上げることが求められます。

地域内ネットワークの強化により既存資源を活かす。

現在は地域内の交通や情報等のネットワークが不充分なため、既存資源が十分に活用されていません。そこで、布目ダムが有している優れた広域アクセス条件を十分に活用しつつ、点在する様々な施設において、交通・情報・人・資源等の地域内ネットワークを強化し、既存資源を有効活用することが求められます。

水を軸に住民自信が主体的に取り組む。

布目ダムや水源林等を積極的に活用・PRしすることにより、布目川・布目ダムを軸とし、受益地域・水源地域の住民のつながりを深め、連携・協力しつつ住民自信が主体的な担い手となり、様々な活動や取り組みを地元自治体等と協力して進めていくことが求められます。

多彩なネットワークで結ばれる魅力豊かな地域資源を拠点に、地域住民が活き活きと活動する水源地域の形成

将来の目標像
  • 魅力度の高い様々な地域資源が立地する水源地域
  • 多彩な地域ネットワークが形成される水源地域
  • 水を軸に地域住民の積極的な活動が行われる水源地域

布目ダムの位置づけや担うべき役割

地域活性化に向けた基本方針等から、布目ダム水源地域全体の目標像の実現に向けて布目ダムが担うべき役割を検討・整理すると、以下の4点に集約されます。

1.湖面を利用した地域のレクリエーション空間

布目ダムが有する湖面利用に適した水面や、質の高い既存施設等を積極的に活用し、地域における湖面利用が図れる快適なレクリエーション区間としての役割を担うことが求められます。

2.水資源に関する学習の場

地域の水がめとしての役割を持つ布目ダムは、水資源に関する学習の場に適しており、ダム堤体や貯水池周辺のダム管理用施設等を活用することで、水資源に関する学習拠点としての高いポテンシャルを有しています。

3.地域活動の場

現在、布目ダム周辺では、様々なイベントや地元住民による活動等が行われています。今後はそれらの活動や取り組みを継続し、さらに活性化させる地域活動の場としての役割を担うことが求められています。

4.清らかな水質を有する水資源

広い範囲に上下水道用水を供給する布目ダムにおいては、将来にわたってその機能を保持するために、また、上記の機能を高めるために、清らかな水質の保全や改善を行う場としての役割を担うことが求められています。

布目ダム水源地域ビジョンの内容

布目ダム水源地域ビジョン

地域内ネットワークの強化

地域と地域、施設と施設、上流と下流や地元住民と受益者を有機的に結ぶ様々な視点からの地域ネットワークを強化する。

布目ダムの魅力を高める既存施設等の有効利用

地域活性化拠点の1つである布目ダムの魅力を高め、さらなる利用者の増加を進めるために、既存施設やイベントを有効利用する。

湖面の積極的な活用

地域の親水レクリエーション空間としての役割を果たすために、布目ダムの大きな特徴である利用に適した湖面を積極的に活用する。

水源地域や布目ダムに対する関心・親しみ等の向上

地域活性化の主役である住民が水源林や布目ダムを身近に感じ、また、親しみを持てるようにすることで、様々な活動を積極的に行えるような土壌づくりを進める。

水源林等自然環境の保全と育成

地域の水源、水がめである布目ダム水源地域を、将来にわたって適切に維持・継承していくために、水源林等地域に形成される自然環境を保全、育成する。

地域活動を担う人材の発掘、育成

地域活動の中心となる人(キーパーソン)やNPO等民間団体の発掘、育成を図るとともに、水源地域の人的資源の育成・蓄積を進める。

ビジョンの実行について

平成14年5月に地域住民や関係機関で構成される
「布目ダム水源地域ビジョン実行連絡会」を設立し、ビジョンの実行を図ります。

ビジョンの実行

担うべき役割

  • 水源地域全体の視点に立ったビジョン実現に向けた取り組み
  • 実施に向けた関係者相互の連絡、調整
  • 「布目ダム水源地域ビジョン」の評価と必要に応じた見直し

組織のイメージ

  • ビジョン策定会議を発展的に再組織化
  • 厳格な規約にしばられない緩やかな組織