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ダム情報

水質調査結果

水質用語解説

DO(溶存酸素/ようぞんさんそ):
水中に解けている酸素の量を示したもので、植物プランクトンが大量に発生すると表層では過飽和状態になる。また、底層では有機物質が多いほど酸化反応が進み酸素が欠乏する。
pH(ペーハー):
水中の水素イオン濃度を測定することにより、酸性もしくはアルカリ性の状態を把握するもので、アルカリ性>7>酸性となる。河川では、工場廃水などの有害物質による汚染を監視する目的で測定されるが、湖沼では、植物プランクトンが大量に発生すると炭酸同化作用によりアルカリ性を示すことから、その指標とされる。
COD(化学的酸素要求量/かがくてきさんそようきゅうりょう):
化学的に酸化した時に使用される酸素量を示したもので、河川では有害物質による汚染を監視する目的で測定されるが、湖沼では生物による内部生産量(主にプランクトンが生産)の指標とされる。
クロロフィルa:
植物が体内に保有する光合成色素の一つで、ダム湖では植物プランクトンの生物量の指標とされる。
ミクロキスティン:
アオコの原因種であるミクロキスティス等(藍藻類)のある種が産出する毒素で、日本では基準値がないが、WHO(世界保健機関)では、ミクロキスティンLRについて、飲料水の暫定ガイドライン値(1μg/L以下)を設けている。
分析方法には、公定法(精密機器による測定方法)とイライザ法(抗原抗体反応を利用した簡易測定方法)がある。
2-MIB(2-メチルイソボルネオール):
植物プランクトンである藍藻類の一部が産生するカビ臭物質で、水道水に混入すると異臭味障害となる。ダム湖で大量に産生されると墨汁のようなにおいを発する。人が臭いを感じる閾値は、およそ10ng/Lと言われている。
ジェオスミン:
2-MIBと同様に、植物プランクトンである藍藻類の一部が産生するカビ臭物質で、水道水に混入すると異臭味障害となる。土壌でも同様のカビ臭を感じることがあるが、これは、土壌に生息する放線菌がジェオスミンを産成するためである。人が臭いを感じる閾値は、およそ10ng/Lと言われている。