高時川の川模様 〜河川巡視で出会ったもの〜
平成21年12月2日号
11月11日に潤いを取り戻した高時川ですが、「まとまった雨がない」という予報は見事に的中し、まとまった雨は降りませんでした。
高時川を流れる水は相も変わらぬ美しさで澄み切っていますが、どんどん流量が少なくなってきています。
上流域の紅葉も落ち始めてきており、間もなく冬将軍の到来か?といった状況です。
まとまった雨の予報もなく、『また瀬切れるのかなぁ…』と通勤途中に川を眺めています…
平成21年11月24日(火)の状況
平成21年11月30日(月)の状況
河川巡視等で職員が現場に出かけた際には、自らが気がづいた様々な状況も撮影しています。これらの記録は、移りゆく周辺環境を把握し、それらの情報を有効活用していくためのものでもあります。
【11月24日】地域資源の踏査のために、中河内から敦賀道(庄の峰越え)を地元の方々と一緒に歩きました。天然ナメコ(写真-1)や、たわわに実る柿の木…道中は自然いっぱいでした。
(詳しくは別ページをご覧ください)。
【11月30日】現場からの帰途、ニホンザルに遭遇しました(写真-2)。冬将軍の到来に向け、冬支度をしているのでしょうか? <撮影者談>あんなに近いと車から降りられんわ....
【11月30日】小原の集落跡では、南天が真っ赤な実をつけていました(写真-3)。「難を転ずる」に通じ、鬼門や裏鬼門に植えられます。実家の裏にもあったなぁ....あそこが鬼門!?

写真-1 天然ナメコ (余呉町中河内 H21.11.24)
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写真-2 ニホンザル (余呉町菅並 H21.11.30)
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写真-3 南天の赤い実 (余呉町小原 H21.11.30)
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高時川の中下流部では、水面がなくなり川が干上がる「瀬切れ」という現象が毎年のように発生しています。瀬切れの結果、遡上したアユなどが大量に死んでしまうとともに、周辺では死んだ魚による強烈な悪臭被害も発生しています。
また、高時川下流域は昔から地下水に恵まれた地域で、水道用水などの水源として年間1.5〜2.5億m3が利用されてきました。しかし、近年、一部の地下水位は低下傾向にあり、安定的な地下水利用に対する不安があります。
高時川の瀬切れ発生状況【平成21年11月30日現在】
注1)平成13年と平成14年は調査を行っていません。
注2)平成21年の結果は速報です。