高時川の川模様 〜河川巡視で出会ったもの〜
平成22年6月16日号【瀬切れ解消速報 H22-02号】
6月16日、高時川に水の流れを確認しました。15日午後からの降雨のおかげで、
6月3日の瀬切れ確認以来13日ぶりに瀬切れが解消されました。
今回、高時川流域内での降り始めからの雨量の合計(6/16正午現在)は、
長 浜 |
41.0mm |
(長浜市唐国町押附 気象庁 旧称:虎姫) |
中河内 |
75mm |
(長浜市余呉町中河内 国土交通省) |
菅 並 |
63mm |
(長浜市余呉町上丹生 滋賀県) |
を記録しています。
さすがは梅雨入り後の雨ですね、一気に瀬切れを解消させてくれました(どなたか雨乞いしましたか?)。14日の巡視のとき、水溜まりで健気に生き残っていたアユ達も何とか生き延びられるでしょう。
瀬切れていた6月14日と本日撮影した高時川の状況を、いつもの3地点のみですが、対比してご覧下さい。
平成22年6月14日(月)の状況 梅雨入りはしたけれど…
平成22年6月16日(水)の状況 さすが梅雨入り、一気に解消!

阿弥陀橋上流
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福橋上流
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びわヤナ(右岸堤防上より望む)
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高時川の中下流部では、水面がなくなり川が干上がる「瀬切れ」という現象が毎年のように発生しています。瀬切れの結果、遡上したアユなどが大量に死んでしまうとともに、周辺では死んだ魚による強烈な悪臭被害も発生しています。
また、高時川下流域は昔から地下水に恵まれた地域で、水道用水などの水源として年間1.5〜2.5億m3が利用されてきました。しかし、近年、一部の地下水位は低下傾向にあり、安定的な地下水利用に対する不安があります。
注1)平成13年と平成14年は調査を行っていません。
注2)平成22年の結果は速報です。