高時川の川模様 〜河川巡視で出会ったもの〜
平成23年5月27日号


 あっといぅ間に5月も終わりそぅですが、皆さん如何お過ごしでしょうか。
 例年にない水量を保って5月を迎えた高時川は、瀬切れることなく6月を迎えよぅとしています。その流れも、ときおりの降雨に澄んだり濁ったり、水量も増えたり減ったりを繰り返しながらですが、山の雪解けもなくなったので、少しずつ落ち着いたものとなってきているよぅです。コアユの遡上も始まっているよぅですので、瀬切れることなく、潤いを保っていて欲しいものですね。
 そぅいえば、5月26日には近畿地方が梅雨入りしたそぅです。平年に比べて12日、昨年に比べて18日早い梅雨入りだったそぅですが、考えてみると、記録的豪雪で長かった冬が終わったと思ったら、いつもより早めの梅雨入りなんて、「何だかなぁ〜?!」といった感じです。なんて愚痴ってたら、次は台風2号が来てますよ。「ますますもって何だかなぁ・・・」といった感じですが、瀬切れや田植えの終わった水田のことを考えると“天の恵み”は必要だし、被害の出ない程度に降ってくれることを願うばかりです。
 平成23年5月9日(月)の状況
阿弥陀橋上流
阿弥陀橋上流
福橋上流
福橋上流
びわヤナ
びわヤナ

 平成23年5月24日(火)の状況
阿弥陀橋上流
阿弥陀橋上流
福橋上流
福橋上流
びわヤナ
びわヤナ

 ダムダムくん  定点写真撮影場所  ニューちゃん
注)地図中の市町名・地点名は、平成21年12月31日現在の標記となっています。
 河川巡視等で職員が現場に出かけた際には、自らが気がづいた様々な状況も撮影しています。これらの記録は、移りゆく周辺環境を把握し、それらの情報を有効活用していくためのものでもあります。

【5月24日】 黄砂もなく、初夏の陽気のよぅな晴天の下、河川巡視に行きました。国道8号線に架かる姉川橋まで来たところ、まばゆい陽差しに一際輝く花が、目に留まりました(写真-1)。ハワイで見た“シャワーツリー”のよぅにも見えるし、一体何といぅ花なんでしょうか? ここ以外の色んなところで見ている気もするし・・・、でもまぁ、名前なんていぃですよね、綺麗なんだから!
 姉川を河口まで下ったところ、美浜橋の下に、魚の群れがいました(写真-2)。川面に細かな波紋があって、写真で見ても魚の種類までは判りませんでしたが、遡上が始まったとの話も聞いてますので、雨降り後で川が濁って流れも幾分強かったので、流れの弱い岸辺にコアユ集まっていたのかも知れませんね。
【5月26日】 高時川の上流、余呉町下丹生の河原で、アユの放流体験が行われました(写真-3)。地元漁協主催の『河川環境体験学習会』のなかで行われたものですが、今回の学習会を通じて、子供たちも、川を大切にする気持ちや、地元の地域資源でもあるアユに関する知識を深めたことでしょう。
 この辺りの鮎釣りの解禁は、7月3日(予定)だそぅですよ。
名も知らぬ花
写真-1 名も知らぬ花
(長浜市酢 H23.5.24)
魚の群
写真-2 魚の群
(長浜市南浜町 H23.5.24)
アユの放流体験
写真-3 アユの放流体験
(余呉町下丹生 H23.5.26)
 高時川の中下流部では、水面がなくなり川が干上がる「瀬切れ」という現象が毎年のように発生しています。瀬切れの結果、遡上したアユなどが大量に死んでしまうとともに、周辺では死んだ魚による強烈な悪臭被害も発生しています。
 また、高時川下流域は昔から地下水に恵まれた地域で、水道用水などの水源として年間1.5〜2.5億m3が利用されてきました。しかし、近年、一部の地下水位は低下傾向にあり、安定的な地下水利用に対する不安があります。
高時川瀬切れ発生状況
注1)平成13年と平成14年は調査を行っていません。
注2)平成23年の結果は速報です。

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