四国は、四国山脈によって地形的に大きく北と南に分けられ、気候も著しく異なったものとなっています。四国の北部は降雨量が少なく比較的温暖ですが、南部では降雨量が多く気温も高くなっています。四国山脈を境として南部は太平洋地区、北部は瀬戸内地区の気候に属します。瀬戸内沿岸地区の年降雨量は1,000～1,500mm、中央部山岳地区の年降雨量は2,500～4,000mm、太平洋沿岸地区の年降雨量は2,000～3,200mmとなっています。
気候の特徴を要約すると、瀬戸内地区は半海洋半内陸性、太平洋地区は海洋性、中央山地は多分に内陸性となっています。 吉野川流域は、そのほとんどが中央部山岳地区に包含され、上流部では年降雨量が3,000mmに達する多雨地帯ですが、支川の銅山川流域は瀬戸内沿岸地区に含まれ比較的降雨量は少なくなっています。
熱帯地域並に雨の多い南四国と砂漠地域並の人口１人当たり降水量しか持たない北四国。四国地方はこのように宿命的に厳しい気象条件を持ちます。