寺内ダム管理所
寺内ダム事業概要

寺内ダムのあゆみ

寺内ダムの全景 福岡県のほぼ中央に位置する朝倉市。緑がきれいなこの町に筑後川へと注ぐ佐田川に1978年(昭和53年)に完成したのが寺内ダムです。
 広大な筑後平野への農業用水はもちろんのこと、福岡都市圏など福岡・佐賀両県にまたがる広域の生活用水の確保にとっても、また、水害防止の面からも寺内ダムの使命は近年ますます大きなものとなりつつあります。



寺内ダムのあゆみ一覧
昭和45年12月22日 筑後川水系における水資源開発基本計画の一部変更により、寺内ダム建設事業が示される。
昭和46年02月01日 寺内ダム調査所発足。
昭和47年04月01日 寺内ダム建設所発足。
昭和53年05月27日 建設大臣より、管理方針が指示される。
昭和53年06月01日 寺内ダム管理所発足。
昭和53年06月~09月 福岡大渇水により「底水」を緊急放流。
平成06年06月~平成07年05月 記録的な小雨及び夏の猛暑により西日本大渇水となる。(H6.9には「底水」を緊急放流。)
平成22年04月01日 朝倉総合事業所寺内ダム管理所発足。
令和02年04月01日 筑後川上流総合管理所寺内ダム管理所発足。
水源 朝倉市の協力

 ダム建設を円滑に進めるためには、水源地域の人々の理解と協力が不可欠ですが、同時に受益地域の人々の水源地域に対する感謝の気持ちと連携の姿勢が必要です。
 ダム建設は、時には住宅や農地などを水没させ、水没地域はもとより、その周辺地域の人々の生活や、地域の将来に大きな影響を及ぼしたりします。 下流受益者の資金的な協力も各地域で行われています。
 このため、現在、水没により地域の状況が著しく変化するダムの建設に際しては、水没関係者の生活再建を支援するとともに、地域への影響緩和や活性化を図るために、生活環境、産業基盤の整備などの水源地域対策が、国・県及び市町村などによって進められています。
カモッピー一言みんなの理解と協力が必要なんだねまた、これを推進するために 私たちの利用する水は、遠く離れた水源地域の多くの人々の理解と協力を得て開発された「貴重な資源」であることを十分認識し、感謝の気持ちを持って、大切に使う必要があります。

≫その他の朝倉市との地域連携は こちら



寺内ダムにためられる水の量とその目的別割合

寺内ダムにためられる水の量とその目的別割合
 寺内ダムは、限りある水資源を大切に、有効に利用するためにつくられました。
 また、筑後川水系内の他のダムとチームワークを組んで洪水を防いだり、川に一定量の水を常に流し続けるための仕事もしています。
寺内ダムの目的は、大きく分けると利水治水の2つに分けられます。


利水

 利水とは、ダムに貯めた水を水道用水やかんがい用水、環境を守るためなどに利用することです。 ここでは、それぞれの目的やダムに水を貯める時の仕組みを説明しています。 また、水を有効に利用するため、佐田川の隣の河川、小石原川にある江川ダムと小石原川ダムとの3ダム総合運用について説明しています。

水道用水として
 寺内ダムで貯められた水は筑後川を通して、福岡・佐賀両県の19市17町2企業団という広い範囲の水道用水として日々利用されています。なんと約320万人の暮らしと直結している大切なダムなのです。

寺内ダムが利用されている市町村

福岡地区水道企業団
(6市7町1企業団1組合)
福岡県南広域水道企業団
(8市3町1企業団)
佐賀東部水道企業団
(2市4町)
鳥栖市
福岡市・大野城市・筑紫野市・太宰府市・春日那珂川水道企業団・古賀市・宇美町・志免町・須恵町・粕屋町・篠栗町・新宮町・久山町(久山町は未給水団体です)・宗像地区事務組合・糸島市 久留米市・大川市・柳川市・筑後市・大牟田市・八女市・朝倉市・みやま市・大木町・広川町・筑前町・三井水道企業団 佐賀市・神埼市・吉野ヶ里町・みやき町・基山町・上峰町 -

寺内ダムの水が水道用水として送られる地域
水道用水供給図


かんがい用水として

両筑平野の様子 寺内ダムで貯められた水は、両筑平野の二市二町(朝倉市、小郡市、筑前町、大刀洗町)での稲作や、ほうれん草やきゅうりなどの野菜類、そしてナシなどのフルーツ作りなどに欠かせないかんがい用水としても、大いに利用されています。寺内ダムは県下有数の農作地帯である両筑平野の豊かな実りをしっかり支えているのです。


既得取水の安定化及び河川環境保全
 渇水による下流河川の瀬切れを防ぐため、寺内ダムで貯めた水を計画的に放流し、下流河川の流況の安定化を図ります。

寺内ダムの弾力的管理試験
 佐田川では、佐田川に常時流す水(河川維持流量)として、寺内ダム直下において毎秒0.37m3の流量を放流していますが、かんがい期(6月21日~9月28日)が始まる前や中干し期、非かんがい期などに、雨が少なくなると佐田川中流部においてたびたび川の流れが途切れる場所があり、河川の景観や水質の悪化などが生じています。
 そこで、試験的に洪水調節容量の一部に水を貯め、河川環境の回復のために貯めた水を放流します。

機構ロゴ
独立行政法人水資源機構 筑後川上流総合管理所 寺内ダム管理所
〒838-0029 福岡県朝倉市荷原1516-6 Tel 0946-22-6713(代表)
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