7.おクルマ様 |
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写真は、放流時の警報のためにダム管理所に配備された警報車(トヨタランドクルーザーFJ55−V型)です。
当時はまだ乗用車が大変貴重な時代であり、車両を管理するための専属の運転手が雇用されていました。
このような貴重なクルマですから、若手職員が乗り込む時には、年配の運転手から「長靴のドロを良く落としてから乗り込め、小僧!」とよく憎まれ口をたたかれたものです。 |
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8.表面取水設備 |
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下久保ダムに貯えられている水の温度は、表面と深いところでは異なります。夏場は、太陽の熱で温められた表層(表面)部が温かく、発電の取水口のある深いところは摂氏5度くらいになってしまいます。
深いところから流された水は冷たく、農業作物へ生育障害(収量の減少)を引き起こしました。これに対処するために、発電の取水口からいつでも表層から温かい水を取り込んで放流する装置、すなわち表面取水設備を設置することとなりました。
表面取水設備は発電の取水口に設けられた半円筒形のゲートで、ダムの貯水位に合わせて上下に動き、表面の温かい水を下流に流すことができます。 |
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