独立行政法人水資源機構
阿木川ダム管理所
阿木川ダムは、洪水調節、河川環境の保全等及び新規利水(水道用水、工業用水)の供給を目的とした多目的ダムです。
梅雨や台風などで大雨がふった時、ダムに流れてくる水を貯め、調節してゆっくり下流に流し水害がおきないようにします。
阿木川ダムは、100年に1回の確率で起こる大洪水を想定し、1秒間に850m3もの水がダムに流れ込んでも、730m3を一時的にダムへ貯めることにより、下流の被害を減らすように計画されています。このために洪水期の6月1日から10月15日の間はダムの貯水位を満水位より11.5m下げて、洪水調節のために必要な容量1,600万m3を確保しています。
洪水調節効果
平成3年のダム完成以来21回(平成28年度まで)の洪水調節を行い平成12年9月の東海豪雨では、毎秒743㎥の洪水を毎秒120㎥にまで低減しました。
長く雨がふらないと川の水が少なくなり、川にすむ生物が大変です。このようなときに、ダムに貯めている水を下流に流します。
阿木川ダムでは、ダムに蓄えられている600万m3(洪水期)、または、2,200万m3(非洪水期)の水を利用して、味噌川ダムとともに、木曽成戸地点(岐阜県海津市海津町)において、毎秒30m3の流量が確保されるように水を流します。
川に水が豊富にあるときにダムに水をため、川の水が少なくなったときに、その貯めた水を流すことで、家庭や工場で必要な量の水を使えるようにします。
阿木川ダムでは、ダムに蓄えられている2,200万m3の水を利用して、岐阜県東濃5市(中津川市、恵那市、土岐市、瑞浪市、多治見市)の水道用水、愛知県10市1町(瀬戸市、春日井市、刈谷市、東海市、大府市、尾張旭市、高浜市、豊明市、日進市、東郷町、長久手市)の水道用水、愛知県6市2町(名古屋市、豊田市、東海市、大府市、知多市、みよし市、阿久比町、東浦町)の工業用水に使用するため、最大毎秒4.0m3の水を流します。
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空心菜の水耕栽培 |
地域との連携 |