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一庫ダムTOP > 一庫ダムの効果

TEL. 一庫ダム管理所 072-794-6671

〒666-0153 兵庫県川西市一庫字唐松4-1

一庫ダムの効果CONCEPT






洪水調節

 一庫ダムの洪水調節計画は、当初は100年に1回発生する規模の洪水に対応できるように、流入量が200m3/sを超えたときから洪水調節を開始し、最大放流量650m3/sまで増量させるものでした。しかし、管理開始直後の1983(昭和58)年9月の出水で、洪水調節計画に基づくダム操作を実施したものの、下流の銀橋上流左岸部を中心に多数の浸水被害が出ました。その後も1989(平成元)年、1999(平成11)にも浸水被害が生じたことを受け現状の河川整備の状況を踏まえ、2000(平成12)年に中小洪水等に調節効果が発揮できるような新しい洪水調節方式に変更しました
 これによりダム下流河川の洪水被害を軽減していきましたが、その一方でダムの貯水容量が早く満杯になる可能性も併せ持っていました。
 その後、ダム下流河川の整備が進み流下能力が向上したことから、2019(令和元)年6月に洪水調節時の放流量を150m3/秒から200m3/秒に変更しました。



過去の洪水調節一覧

                             
  年月日 原因 累計雨量
(mm)
最大流入量
(m3/s)
最大放流量
(m3/s)
最高貯水位
(EL.m)
 
1 1983.9.27〜30 台風10号 274 410.93 287.58 136.59  グラフ
2 1986.7.20〜23 前線 124 251.41 212.12 135.70  
3 1989.9.3〜4 前線 200 285.86 234.12 136.52  
4 1990.9.19〜20 台風19号 139 244.40 197.53 131.66  
5 1997.8.5〜6 前線 181 238.03 208.72 136.37  
6 1998.9.22〜23 台風7号 162 258.36 23.53 134.22  
7 1999.6.29〜7.1 前線 168 294.82 179.29 138.47  
8 2004.8.30〜31 台風16号 95 191.30 20.80 132.62 資料
9 2004.10.20〜21 台風23号 208 410.90 149.04 144.96 資料
10 2006.7.17〜19 前線 190 166.42 149.57 136.78  
11 2013.9.15〜16 台風18号 293 468.13 148.34 144.00 資料
12 2014.8.9〜10 台風11号 282 439.79 146.11 142.80 資料
13 2014.8.16〜17 前線 148 338.08 149.15 140.05 資料
14 2015.7.17〜18 台風11号 231 312.70 149.88 139.26 資料
15 2016.9.18 前線 148 177.95 105.74 136.30 資料
16 2017.10.22〜23 台風21号 209 251.33 149.78 137.72 資料
17 2018.7.5〜8 前線 550.9 630 332.46 150.9 資料
18 2018.8.23〜24 台風20号 173.5 389 72.62 136.63 資料
19 2018.9.4 台風21号 93.3 239 149.12 135.61 資料
20 2018.9.6〜8 前線 174.4 543 149.88 139.74 資料


 ※「グラフ」をクリックするとハイドログラフを、「資料」をクリックすると、当時の記者発表資料をご覧いただけます。
 ※累計雨量は、一庫ダム流域平均総雨量、最高貯水位は一庫ダム貯水池最高貯水位。
 ※平成11年以前は200m3/s以上、平成12年以降は150m3/s以上の流入量がある場合を洪水調節と定義。


平成30年7月豪雨時の洪水調節の効果

■淀川水系猪名川の一庫ダム流域では、活発な梅雨前線の停滞により記録的な降雨が発生し、降り始めからの
 総雨量は550.9mmを観測しました。この降雨により、ダムへの最大流入量は毎秒630立方メートルを記録し
 ましたが、防災操作により、流入量の約76%(毎秒481立法メートル)を低減させ放流することにより、ダム
 下流の河川水位の低減に努めました。

■もし、ダムが無かった場合には、多田院地点の水位は堤防高の8.26mより上昇していたと推定され、これにより
 洪水は堤防から越水し、浸水被害が発生したものと想定されます。



流域特性と一庫ダムの限界

○ 近年頻発している局地的大雨(ゲリラ豪雨)はどこでも起こりえます。

○ 猪名川本川上流にはダムはありません。(一庫大路次川合流点より上流の本川に降った雨はそのまま流れてきます。) また、一庫ダムの流域面積(115.1km2)は、猪名川全流域(383km2)の約3分の1です。

○ 一庫ダムの本来の計画は100年に1回規模の洪水に対応したものですが、現在は約30年に1回規模の洪水調節計画となっています。中小出水には効果がありますが、計画(約1/30)以上の洪水が来ると、異常洪水時防災操作(ただし書き操作)に移行するために、放流量を流入量にすりつける操作を行います。

異常洪水時防災操作とは

○ 現状では、猪名川流域は大洪水には対応できません。そのため、大雨の時には自治体等が出す情報に注意し指示に従うとともに、普段から避難経路の確認や防災グッズの準備をしておくことが重要です。

○ダムの上流で大雨が降り、ダムから流す水の量を増やす時(常用洪水吐きゲートから水を流す時)は、警報のサイレン・スピーカーを鳴らします。サイレンやスピーカーが鳴ったら、すぐ川から出ましょう。