河口堰ってなに?

河口堰とは、河口付近において河川を横断して作る堰のことです。川を流れる水の量の変化や潮の干満に応じて、堰のゲートを操作することで、川の水と海水が混ざらないようにして塩害を防ぎ、また洪水時には川の水を安全に流下させて水害が起きないようにしてます。
現在、旧吉野川河口堰管理所が管理している主要な施設は、今切川河口堰、旧吉野川河口堰です。今切川河口堰、旧吉野川河口堰には、大きく分けて3つの役割があります。
(1)川の水と海水が混ざらないようにします。
河口堰によって、川の水と海水が混ざらないようにし、河口堰から上流で川の水を使えるようにします。

(2)川から取水できるようにします。
ゲートを操作して河口堰から上流の川の水位を保ち、水道・工業・農業のために安定して川から取水できるようにします。

- 水道用水 鳴門市、北島町及び松茂町の上水道は、それぞれ旧吉野川の水をその水源としています。給水人口は鳴門市約6万人、北島町約2万人、松茂町約2万人の計約10万人です。
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工業用水 吉野川北岸工業用水が、旧吉野川から工業用水の取水を行っており、徳島市、鳴門市、板野郡内の工場22か所へ供給されています。
この他、日亜化学工業鳴門工場が旧吉野川から取水しています。 - 農業用水 旧吉野川、今切川から取水された水が農業用水として利用されている田畑の面積は、約3,700ヘクタールあります。ここでは、米、さつまいも、れんこん、にんじん、梨等の品質の高い農作物が生産されています。
(3)洪水を安全に流します。
梅雨や台風などで大雨が降った時、ゲートを開けて川の水を安全に流し、水害が起きないようにします。
