台風などで大雨が降った時は、一度に大量の濁った水が流れ込み、ダム貯水池の水が濁ってしまいます。そこで、上流からダム貯水池に入る前の綺麗な水を、バイパスで直接ダムの取水設備まで送り、放流するための設備が清水バイパスです。
直径1mの清水バイパスは、上流からダム本体まで約6kmの長さがあります。取水地点と放流地点には約8.3mの高低差があるため、取水口から入った水が、自然流下で運ばれます。
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平成19年の台風9号上陸時には、浦山ダム貯水池の水が濁度50もの濁った水になってしまいましたが、この清水バイパスを使用して、下流に濁度10以下の水を放流しました。
濁度10を超える放流日数は大きく減少し、清水バイパスの効果を発揮することができました。
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