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このコーナーでは、水資源機構の管理する施設の中から、「これって、なあに?」と皆さんが疑問に感じるような施設を紹介します!
(2014年より広報誌に掲載している「これって、なあに?」コーナーの記事をまとめたものです。)
一庫(ひとくら)ダムに散歩に来たよ。
・・・あれ!?夏に来たときと貯水率は同じくらいなのに、ダム湖の水が多い気がするなぁ・・・?
一庫ダム
しずかちゃん
まぁ、よく気づいたわね!
そんなアナタには、「水をたくわえる」ことだけでなく「水をためこむ」こともダムの実力ということを是非知ってほしいわ。
もしダム周辺に沢山の雨が降ってダム湖の水が満杯になってしまったら「洪水から下流のみんなを守る」というダムの力を発揮できないかもしれないわよね?だから多くのダムでは、梅雨や台風の大雨に備えて、6月から10月くらいまでの間、沢山の水をダムにためられるよう、たくわえておく水の量を減らして準備をするのよ。
一庫ダムの場合
つまり、季節によってダムに貯める水の量を変えているから、同じ貯水率でもダムの水位が違うの!
ダムでは、みんなが安心して使える水を確保しながら洪水に備え、さらに川の水が安定して流れるよう環境にも配慮しながら、24時間365日季節に合わせた管理をしているのよ!
草木ダム湖で「タケノコ」発見!
…これ、なあに?
草木ダム
かめ吉くん
湖面に「にょきっ」と突き出た、竹をスパッと切ったような不思議なみどりの物体、いつ誰が呼んだかわからないんだけど、「たけのこ」の愛称で親しまれている「水質自動観測装置」なんだ。
うさ子ちゃん
(「たけのこ」というより「竹」に近いと思うけど…)
平成11年度に、草木ダムクリーンアップレイク事業で設置したものなんだけど、日々のダム湖水質の常時監視や、曝気(ばっき)設備5基の運転効果の確認、運転開始・停止の判断に活用しているよ。
測定しているのは水温、ph、溶存酸素量、濁度、電気伝導度、クロロフィルaの6つ。
自動測定は、太陽光パネルで電源を確保して環境にも配慮してるんだって。
「たけのこ」を末永く利用するため、草木ダム管理所では日々の点検整備を行っているんだよ。草木ダム(群馬県)にお越しの際は、是非みてみてね!
長良川河口堰で沢山の「キノコ」のような建物発見!
長良川河口堰
アッくん
「キノコ」じゃナイよ!巻き上げ機室(開閉機室)と言うんだよ。
中にゲート(水門扉)を動かすための機械が設置されているんだ。
ゲートは上段・下段の2つのゲートで1門となっていてね、1つのゲートの両端に1組ずつ巻き上げ装置、1門に4組の巻き上げ装置があるんだよ!
キノコ…じゃなくて巻き上げ機室内には、4組の巻き上げ装置が設置されていて、ワイヤロープを巻き上げたりしてゲートを動かしてるんだ!
長良川河口堰で一番大きなゲートは、長さ45メートル・(締め切った時の)高さ8.2メートルで、ワイヤロープの太さは直径58ミリも!
おおきい!
青蓮寺ダムでイルカ発見!
青蓮寺ダム
レンちゃん
これは、「堤体昇降設備」というのよ。
アーチ式の青蓮寺ダムには、ダムの堤体内にエレベータが設置できないため、主ゲートの操作や点検等にいくための交通手段として平成19年3月に作られたの。
ニックネームは「ドルフィン号」。
え、山なのになぜイルカなのかって?…当時の職員で、多数決で 決めたみたいよ…見た目かしら!?
職員が日々の点検やゲート操作等の移動手段として活用しているんだけど、地震などの緊急時は、もしものことを考えて、ドルフィン号ではなくダムの横にある220段の階段をおりて、ゲート点検等に向かうんですって!ながーい階段を歩いて昇り降りするなんて…大変だわ。
徳山ダムの湖面に見える不思議な建物発見!
徳山ダム
とくまる
これは、選択取水塔といって、ダムの水を下流の川に流すための施設なんだよ。
いしまる
選択取水塔??…どんなことに使うの?
徳山ダムの水は、水道用水だけでなく、工業用水や水力発電等、色々なところで利用されるよ。そして、ダム湖の水は、季節や深さによって水の温度などが違うんだよ。だから、下流の川の魚や植物の生育等の環境に影響しないように水温や水質を考えて水を流しているんだ。
とくまるくんは物知りだね!ねぇねぇ、他にも何か特徴はあるの?
エッヘン!取水塔では、自由に水の取入口を選びながら水を川に流すことができるんだ。それに徳山ダムは総貯水容量日本一のダムだから、取水塔もとても大きくて、湖面に浮かんでいるように見えるけど、全体の高さは約71メートルもあるんだよ!
利根川の源流で巨大なウォータースライダー発見!
プールじゃないよぅ。矢木沢ダムの洪水吐きから水が川に流れ落ちているところだよ。矢木沢ダムの洪水吐きは「スキージャンプ式洪水吐き」という形式なんだ。ちょっと珍しいよね。
「洪水吐き」とはね、融雪や台風や大雨によりダム湖に流入する洪水のうち大部分をダム湖に貯めて、下流の川に流しても安全な量の水を放流する設備のコトなんだ!
この「スキージャンプ式洪水吐き」では、ダム湖から放流された水は河道に落下し、河道内で水の勢いを軽減するんだって。
洪水期の前に洪水吐きゲートを実際に操作し、支障なく動作するかを確認しているんだけど、2014年5月18日(日曜日)の点検は4年ぶりに放流を伴う点検となって、約1,400 名もの方がこの点検の様子を見に来てくれたんだ!
アレ?江川ダムから見える古処山(こしょさん)の上に何も描いていない看板を発見!なんで??
両筑平野用水総合事業所
江川カモ
不思議カモ~。これは反射板なんだよ!
国の機関や都道府県などでは、普段の連絡のほか災害時の情報伝達などに役立てている“無線連絡網”があるんだ。無線連絡網に使われるマイクロ波は直進性が強いから、ダムのように途中に山や建物があり直接向かい合えない場所では、反射板にマイクロ波をぶつけて進路を変え、障害になる山などを迂回したり越えたりして相手に届くように工夫しているんだ!
江川ダム(福岡県)の事務所近くにもあるよ。他のダム等にも あるカモだから、目を懲らして探してみるといいカモ。
浦山ダムを囲むように、ながーいホースみたいなのが見えるよ!…これ、なあに?
浦山ダム
ウラオくん
これは、「清水(せいすい)バイパス」という設備だよ!濁った水が下流に流れないように工夫しているんだよ。
ウララちゃん
せいすいばいぱす??それ、なあに?
たくさんの濁った水が流れ込むと、ダム(貯水池)の水が濁ってしまうよね。濁った水が荒川の下流で暮らしている方々に影響のないように、ダムの上流からダム(貯水池)に入ってくる前のきれいな水を、この清水バイパスを使って直接ダムの取水設備まで送って、水を流しているんだよ!
私達が安心して水を使えるように、そして河川環境を守るために、大切な役割を果たしているのね!
日吉ダムで、まんまるのカワイイ目を発見!…これ、なあに?
日吉ダム
にゃんたん
おー、よく気づいたニャン♪
ダム上面に見える、この二つの目のような穴は、空気管と呼ばれるものニャン。ダムから放流するときはこの穴の下にある長四角の穴(洪水吐きゲート)から水を流しているんだ。その時に、ダム内部にある操作室内の空気も一緒に引きだされるため、真空状態が発生してしまうことが・・・その状態を防ぎ、効率よく放流ができるように、このような「空気の取り込み口」を設けているニャン!
小さい穴だけど、とっても重要な役割を担っているこの空気管、日吉ダムにお越しの際は是非探してみてほしいニャン♪
風が吹くと阿木川ダム湖に現れる多数の謎の物体…これ、なあに?
阿木川ダム
アギーくん
これはUFO…ではなくて、「浅層曝気循環設備」という設備のフロートだよ。富栄養化対策としてダム湖内に設置されているんだ。フロートの周りが直径50メートル程の丸い円盤のような模様になっているだろう?この20メートル下には、これもまたUFOを逆さに吊したような空気を出す口があるんだ。ここから空気を出すことによって、水面ではまるでフロートから水がどんどん湧き出るように速い水の流れが生じるため、この部分の水面は鏡のようになるんだ。この流れは風にも乱されないから、水面にさざ波が立つと、円盤のように現れるんだよ。阿木川ダム湖には、この浅層曝気循環設備が全部で9基設置されていて、湖水を循環させて、富栄養化現象を引きおこす植物プランクトンが発生しにくい環境にしているんだ!
比奈知ダムの天端(てんば)のすぐ下に秘密の通路があるってウワサ…ホント?
比奈知ダム
ホタルン
ホントだよ、天端側水路(てんばそくすいろ)というんだ。
比奈知ダムの非常用洪水吐きは「天端側水路型自由 越流方式」といって、最大放流能力が520立方メートル毎秒、全幅240メートルもあるよ。
ダム湖の水が満杯になったときに、いったんこの側水路に集めてから、中央にある幅43メートルの越流頂から、下流側へ水を流す仕組みになっているんだ!ダム下流の狭い川幅へも、安全に水を流せるようになっているよ。ちなみに、天端側水路を持つダムは全国で4箇所(宮ヶ瀬ダム、天王ダム、石井ダム、比奈知ダム)しかなくて、とっても珍しいんだよ!施設見学会などでは、この通路を実際に歩いて見学してもらうこともあるよ。みんなも是非見に来てね♪
上流(ダム湖)側
下流側
千葉用水総合管理所で発見!鉄塔の上にある傘みたいな形のやつ…これ、なあに?
千葉用水総合管理所
インバッチくん
拡散器(傘型イオナイザ)というんだよ。
雷雲に向かってイオンを空中で放散することで、仮想の地表面をつくるんだ。この結果、雷雲からおりてくる電気が弱められ、建物への落雷を防ぐと同時に、雷が建物内に侵入することを防ぐ、新しい防雷システムなんだ!
千葉用水総合管理所が管理する大和田機場では、印旛沼の水位や雨の降り方に合わせてコンピュータやカメラを使ってポンプの運転を行っているんだ。これらが雷で壊され、ポンプの運転が止まることがないように、平成21年にこの防災システムを設置したんだよ。
群馬用水のアチコチにある、このスティックみたいなもの…これ、なあに?
群馬用水
ふーちゃん
これはエアーステッキというんだよ。
群馬用水の水は開水路やトンネル、管路などを使って、送水されているんだ。その管路のそばに、このような地面から突き出た傘の柄のようなものがあるんだよ。これは、エアーステッキといって、管路の空気の排除と供給を行い、急な水の流れの変化による管路の破壊を防いだり、水が流れやすくしたりするために設けられた施設なんだ。
え、なぜ、傘の柄のように曲がっているのかって?それは、異物が入らないよう工夫しているんだって!
水の量が大きく変動した時には、空気の動きと一緒に音や少量の水が出ることもあるけれど、壊れた訳ではないから安心してね!
利根大堰に小さな川が!?…これ、なあに?
利根導水総合事業所
みずきちゃん
これは、「魚道」といって魚などの川の生物がとおる道なんだ!
利根大堰には、春には稚アユ、秋にはサケがのぼってくるんだ。2013年は卵を産むために、約1万8千尾ものサケが海から利根川へ帰ってきたんだ!(観測開始以降、過去最多遡上数を更新)
平成7年から平成9年にかけて、魚が休みながらのぼっていけるように「アイスハーバー型」の魚道に改良したよ。その改良のおかげや、堰下流の護床工の改良、サケの卵を孵化させて放流してあげる活動や利根川の河口にある利根川河口堰の操作によって、サケののぼる数が増えたと考えられるんだ。もちろん、みんなが川をきれいにしてくれていることも関係してるよ!これからもたくさんの魚がのぼってきてくれたらうれしいな☆
ちなみに、魚道の横にある「大堰自然の観察室」では、魚道をのぼっていく魚を真横から見ることができるよ♪
香川用水で巨大ロボットを発見!…これ、なあに?
香川用水
琴(きん)ちゃん
ゴミを取り除くのに大活躍なのがこの装置、トラッシュ・レーキだよ。
スクリーンの目詰まりによって取水が出来なくなるのを防ぐ、とっても大切で重要な設備の一つなんだ!
香川県へ送る水にゴミ等が混じらないよう、吉野川からの水の取り入れ口(取水工)には、水位に合わせ水面付近のゴミ等を処理するフローティング・スクリー ン、大きなゴミを取り除くバースクリーン、直径10ミリメートル以上のゴミ等をシャットアウトするトラベリング・スクリーンの3つのスクリーンがあるんだ!
台風等の増水で吉野川上流から大量に流木やゴミ等が流れ着くと、スクリーンが目詰まりを起こし、取水工から必要な水量を取水できなくなることもあるんだ…そんな時は、2本の大きなアームを伸縮させて、落ち葉掃除などに使用する「くまで」のような働きで、バースクリーンにひっかかったゴミ等を一気に地上まで引き上げるんだよ!本体は台車で左右に移動もできるんだ。カッコイイでしょう?!
あ!霞ヶ浦の湖面に神社を発見!お願い事をしないと…え、違うの?
利根川下流総合管理所
かすみちゃん
残念ながら神社ではなく「水質自動監視所」デス。
ミズリン
ここで、水温などの水質を24時間測定しているんだ!そのほかにも、気温、風向・風速や雨量などの水文・気象も観測しているよ!
霞ヶ浦(茨城県)は、とても広いから水質自動監視所は10箇所もあって、利根川下流総合管理所では、全ての監視所のデータを監視して、霞ヶ浦の水質に目を光らせているよ!
だから、水質の変化がすぐに判るので、異常な変化にもいち早く対応できるのデス☆
掛馬沖(かけうまおき)水質自動監視所
今切川河口堰にすごく大きな門みたいなものがあるけど…これ、なあに?
旧吉野川河口堰管理所
うるみちゃん
これは、閘門(こうもん)と呼ばれる施設なんだ。
河口堰を船が通るときは、ここを通るんだよ!河口堰の上流と下流では、水位(水面の高さ)が違っていて、下流側は海の潮の満ち引きによって、上流の水位との差が出るんだ。だから、船が通るときは一旦この閘門のゲートをくぐって、閘室(こうしつ)に入って、水位の調整をしてから、進行方向のゲートをくぐって反対側に進むんだよ。
え?どうやって開くのかって?それはね、船の人が吊り輪のようなものを引っ張ると、旧吉野川河口堰管理所に合図が届くようになっているんだ。管理所の職員が、閘門のゲートを操作しているんだよ。
愛知用水でイカダを発見!川下りができるの?
これは川を移動するためのイカダではなく、 安全イカダというんだよ。
万が一、水路に人が落ちてしまった時に、このイカダにつかまれるように設置しているんだ!
愛知用水2期事業では、初めは他の水路と同じように安全ロープを設置したんだけど、ロープどうしが絡まったり、ゴミがロープに沢山くっついて水の流れを邪魔したりしていたことから、安全イカダを考案して、平成9年からだんだん安全ロープから安全イカダに交換しているんだよ。
水資源機構の施設で見ることができるのは、ここだけかも!?
以前設置していた安全ロープ(左上)と現在の安全イカダ(右下)
寺内ダムでパトカー?を発見!…事件ですか?
寺内ダム管理所
みなちゃん
フフフ、赤く光るライトのついている車をみかけたのね。それは警察の車ではなく、水資源機構の車で「警報車」と呼んでいるわ。
防災操作時(ダムから水を放流をする際)などに、赤いライトを光らせながら、川で遊んでいる人の避難誘導をしたり、ダムの下流に住んでいる人等に放流することを知らせたりするのよ。
普段は定期的に施設周辺のパトロールをして、不法投棄や不審物などがないか確認もしているわ。車内も普通の車とは違うの。無線が搭載されていて、各警報車やダムの管理所と無線で連絡をとることができるようにもなっているわ。
あとね、パトカーと同じように赤いライトを光らせて走っていたら防災操作時など緊急時の証拠なの。見かけたときは川の増水などに気をつけてね!
東日本大震災や平成30年7月豪雨の時、海辺で見かけた水資源機構のフシギな装置…これなあに?
水は限られた資源であり、地球の水のうち私たちが使える水はわずか0.01%と言われているんだ。そして海の水は沢山あるけど、塩分が含まれていて飲むことができないと言われているんだよ。
でも、地震や渇水などで、飲み水が足りなくなったときには、水資源機構にも頼もしい味方がいるんだ!可搬式浄水装置( かはんしきじょうすいそうち)というよ。この装置は、とても小さな孔をもつ膜に海の水等を圧力をかけて通すことで、飲み水を作ることができるんだ!
茨城県桜川市(平成23年3月)
水資源機構では、異常渇水や大規模災害などの緊急時にも水を供給できるように、平成19年から試験的に導入しているよ。そして東日本大震災等のときは、技術指導を行う職員とこの装置を現地に派遣して、延べ約600日22万人に対して水の供給を行ったよ!
とはいっても、この装置で作ることができる水は限りがあるから、あくまで緊急用なんだ。水は大切に使おうね!
「ダムに行った人だけがもらえるもの」…なーんだ?
今やちょっとしたブームになっているので、知っている人も多いかな?そう、正解は「ダムカード」だよ!
国土交通省や水資源機構等が管理するダム等では平成19年度より、ダムカードを作成し、ダムを訪問した方にのみ1人1枚無料で配布しているよ。来訪された方のみがもらえるこのカード、水資源機構では、49の施設で配布しているよ!
カード裏面には、各施設の「ランダム情報」や「こだわり技術」など気になる情報が満載♪
また、木津川ダム総合管理所など、管内のダムカードを集めると「オリジナルカード」もお渡ししている施設も!是非みんなも集めてみてね!
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