水資源機構

荒川ダム総合管理所(浦山ダム・滝沢ダム)

サイトポリシー・プライバシーポリシー

トップ -> 浦山ダム -> ダムの様々な施設

浦山ダム

ダムの様々な施設


見たい項目をクリックして下さい。

浦山ダムのダム管理施設 荒川ダム総合管理所 洪水吐き 選択取水設備 利水放流設備 水力発電

常用洪水吐き(大雨が降ったときに使用する設備)

常用洪水吐き

(写真右下)巻上げ機 :ゲートを動かすための機械です。ゲートは重量約22トンもあります。


常用洪水吐 (高圧ローラゲート、B4.17m×H4.592m)
浦山ダムでは自然調節方式という洪水調節方式を採用しています。これは洪水の時にダムに水を貯め、下流へはダム堤体にある小さな穴(常用洪水吐)より少しずつ下流へ放流し、下流の洪水被害を軽減する方式です。
常用洪水吐にはゲートがありますが、洪水期(7月~9月)には全開となっていて、非洪水期(10月~6月)に全閉となり、洪水貯留準備水位より上に水を貯めます。
浦山ダムでは、この常用洪水吐に高圧ローラーゲートという水門を使用しています。ローラーゲートとは鋼鉄などでできた開閉用ゲートの板に、ローラが付いたもので、それをワイヤロープによって垂直に持ち上げて上下に開閉します。高い水圧に耐えられる頑丈な構造となっています。

関連トピック:大雨が降ったときの管理 ゲート開閉装置の点検

戻る


非常用洪水吐(大雨が降ったときに使用する設備)

非常用洪水吐き

非常用洪水吐 (W11.5m×H5.1m×2)
ダムの頂上付近にある二つの穴は、非常用洪水吐です。洪水調節容量には限りがあり、計画を越えるような非常に大きな洪水時にダムが満水になるとこの非常用洪水吐から放流します(この場合でも、ダムの流入量より多くの水が放流されることはありません)。
浦山ダムでは、ゲートのない自然越流方式を採用しています。

関連トピック:大雨が降ったときの管理

戻る


選択取水設備

選択取水設備

ダム下流へ放流する水を取水するための設備です。取水する深さを自由に選び、ダム下流へ放流することができます。
ダムは季節や天気によって、水の温度や水質が変化します。それらは水深によって異なるため、下流へ放流する最適な水温・水質の深さを選ぶ必要があります。
例えば、夏期には下の方の水が冷たく上の方の水は温かくなります。この設備を使うことで、なるべくダムへの流入水と同じ水温の水を流すようにしています。

関連トピック:ダム湖の水質対策

戻る


水力発電所(東京発電(株))

水力発電所

浦山ダムではダムから放流する水を有効活用して、水力発電所で電気をつくっています。
浦山ダムには東京発電(株)の水力発電所が設置されていて、通常の場合、この発電所を通って水を放流しています。ダム下流の浦山川に必要な水が毎秒4.1立方メートルまでのときは、発電所で発電を行いながら、水を放流します。

戻る


利水放流ゲート

利水放流バルブ 利水放流バルブ 利水放流バルブ

(写真左)ダム下流部の放流口:利水放流バルブを通して、ここから水を放流します。
(写真中)主管ゲート:最大、1秒間に40.0立方メートルの水を放流できます
(写真右)分岐管ゲート:最大1秒間に2.0立方メートルの水を放流できます


発電機を経由して流せる量(毎秒4.1立方メートル)を越える水を放流する必要があるとき、この利水放流ゲートを使用してダムから水を流します。
洪水時以外の浦山ダムに流れ込んでくる水が多くないときは、水力発電所や利水放流設備を使用して、水道用水を供給したり、川の流れを維持するための放流を行っています。
利水放流ゲートは、主管と分岐管の2種類があり、流す水の量によって使い分けています。主管は1秒間に40立方メートルの水を流すことができます。分岐管は1秒間に2立方メートルの水を流すことができます。ジェットフローゲートという型式のゲートになっています。利水放流ゲートには予備ゲートが設置されていて、整備や点検の時に使用します。

戻る


ダム操作設備

ダム操作設備

浦山ダムの下流を見て右側(右岸)に管理棟があります。
管理棟の内部には、ダムの水位や、上流からダムに流入している水の量、周囲の気象、水象などの情報を収集するための機器があります。大雨が降った場合には、時々刻々と変わる情報を分析して下流への放流操作を行います。
また、 ダムからの放流時には下流河川の巡視を行うと共に、 サイレンやスピーカーを使用して、警報を出すための放流警報等の操作も行います。

関連トピック:電気設備の点検