
水は高いところから低いところに流れるのが普通です。しかし、利根川から取り入れた水を南房総地域まで送るには低いところから高いところへ流さなければなりません。そこで、4カ所でポンプを使って汲み上げているのです。
利根川両総水門から取り入れた水は、両総用水第一揚水機場までポンプアップして水路を経て栗山川を流れます。栗山川の横芝揚水機場で再びポンプアップし、房総導水路を流れて大網揚水機場まで送ります。途中、一部の水を東金揚水機場で揚水し、東金ダムに貯えます。大網揚水機場で再びポンプアップし、長柄ダムに到着します。長柄ダムの水の一部は、長柄揚水機場でポンプアップして、南房総導水路を流れて大多喜町にある導水制御工に到着します。利根川から導水制御工まで約100km。こうして送られた水は浄水場を通って生活用水、工業用水として使われているのです。