流域の概要

・利根川上流ダム群は、1都5県に跨り日本最大の流域面積を持つ利根川において、利根川周辺の洪水調節や首都圏等への用水供給に重要な役割を担っています。

・渡良瀬川は、栃木県と群馬県の県境にある皇海山(すかいさん)(標高2,144m)を源とする利根川水系最大の支川です。
・渡良瀬川上流では、森林の乱伐や足尾銅山の煙害などによる荒廃裸地化などにより、土砂災害が頻発したことから、砂防堰堤工事、山腹工事などが実施されているほか、ボランティアによる植樹も行われています。

・渡良瀬川流域の年間平均降水量は足尾観測所で概ね1,790mm、桐生観測所で概ね1,240mmであり、流域内では北部(中禅寺湖近辺)の降水量が多く、流域の南部ほど降水量は減少する傾向にあります。


・草木ダム地点における降水量は1,607mmと全国平均と比べ少なく、ダム上流約13kmに位置している足尾地点(気象庁)の降水量は1,840mmと全国平均と比べ多いことがわかります。
※全国平均:1,701mm
※出典:令和2年日本の水資源の現況
※統計期間:平成22年~令和元年、対象地点:全国51地点の気象庁観測地点