今、そして未来に水をつなぐ。
―私たちの存在意義―

今、そして未来に水をつなぐ。―私たちの存在意義―

「水」という貴重な資源を扱うプロ集団として、
私たちの仕事が社会にどのような価値を生み出しているかを紹介します。

支えているのは、社会の存立基盤

水は私たちが飲み水として使う大切な資源です。
農業や産業では水が不可欠で、作物を育てるために水を使用したり、産業では様々なプロセスで冷却や製造に使われます。
さらに水力発電はエネルギーを供給する方法の一つとして、私たちの経済を支えています。
私たちは、「安全で良質な水を安定して安くお届けする」という経営理念のもと、
ダムや水路等の建設、管理を通じて、社会を支える源といえる「水」を安定的に供給することなどを目的に設立された、日本で唯一の組織です。

安全で良質な水を安定的に届けるために、
ダムや水路などの建設及び維持管理を実施。

ダム、水路などの新築

利水者に安全で良質な水を安定的にお届けできるよう、ダムや水路などの新築を計画的に実施。

ダム再生の取り組み

近年の気候変動の影響を踏まえ、既存施設の高機能化を図るため、治水・利水容量の振替や施設改良など既設ダムの有効活用に向けた取り組みを推進。

水路施設の取り組み

地域の状況や水管理の効率化を踏まえた施設改良、老朽化対策、大規模地震対策等を計画的かつ的確に実施。

施設の点検整備

用水の安定供給を継続するため、日常的な施設の巡視、点検・整備を通じて、施設の劣化や機器の不具合を把握し迅速な補修や部品の交換などを実施。

広域的な水供給の担い手として、
総人口の半分以上を抱える7水系において、水資源開発の約83%を担う。

安心を守ることが、
地域社会の未来をつくる

近年高まりつつある、
台風や大雨の影響による水災害等のリスク。

  • 2024年1月
    令和6年能登半島地震
  • 2023年7月
    梅雨前線による大雨
  • 2021年8月
    前線による大雨
  • 2020年7月
    令和2年7月豪雨(熊本豪雨)
  • 2019年10月
    令和元年東日本台風
  • 2019年9月
    令和元年房総半島台風
  • 2018年9月
    平成30年北海道胆振東部地震
  • 2018年7月
    平成30年7月豪雨(西日本豪雨)

私たちは、被害の防止・軽減に向けた
危機管理対応を実施し、

災害時等における
他機関への支援

災害対策基本法に基づく指定公共機関として、国、被災地方公共団体その他の関係機関から災害等に係る支援の要請を受けた場合において、機構の技術力を活かした支援等に尽力。

大規模災害等に対応するための訓練の日常化

洪水や大規模地震などの自然災害や水質事故に対して万全に備えるため、国や利水者、警察や消防などの各機関と連携した洪水対応演習、地震防災訓練などを日頃から実施。

ダム操作訓練シミュレータを利用したダム防災操作

下流河川の水位変動を考慮した高度な洪水時操作を短期間で訓練し習熟することを目的として、新たに操作訓練シミュレータを開発。

そこに住む人々の安心・安全はもちろんのこと、
その地域に広がるコミュニティや産業、文化も守っています。
私たち水資源機構は、水災害から人々の暮らしを守ることで、
地域の未来に向けた発展を支えています。

PICK UP

水資源機構×SDGs

「水」はSDGsのあらゆる問題にかかわるキーワードです。
水資源機構は、「安全で良質な水の安定した供給」、「洪水被害の防止・軽減」、「渇水対策」、「環境保全対策」、
「再生可能エネルギーの有効活用」といった業務を通じて、目標6をはじめ複数のSDGsの達成に貢献しています。

水資源機構とSDGs

2020年9月29日、国内初となる気候変動への適応を目的とするサステナビリティボンドを発行。
調達した資金を活用し、「安全で良質な水の安定した供給」と「洪水被害の防止・軽減」等の実現を目指す。

※サステナビリティボンドとは、調達資金の使途が、①環境改善効果があること(グリーン性)及び、②社会的課題の解決に資するものであること(ソーシャル性)の双方を有するもの。

特に関連性の高い目標

2 飢餓をゼロに 6 安全な水とトイレを世界中に 7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに 11 住み続けられるまちづくりを 13 気候変動に具体的な対策を 15 陸の豊かさも守ろう

確かな技術力が、国境を超える

水資源機構は、政府開発援助(ODA)機関である国際協力機構(JICA)等からの要請を受け、
職員を水資源の開発や管理の専門家として各国に派遣しています。
また、これまでに培った経験やノウハウを活用した様々な業務受託や国際会議への参加、国外からの研修生受入れを通して、
世界各国の水資源開発や管理能力の向上、防災・減災に貢献しています。

海外調査等業務

海外調査等業務

受託業務を通じた技術支援

受託業務を通じた
技術支援

研修受け入れによる技術協力

研修受け入れによる
技術協力

海外機関への職員派遣

海外機関への
職員派遣

国際会議での情報発信

国際会議での
情報発信

国際ネットワークを通じた情報共有・発信

国際ネットワークを
通じた
情報共有・発信

特に近年では、日本の企業の海外インフラ事業への参入を支援する「海外調査等業務」が、
水資源機構の主な国際業務として位置づけられています。

海外調査等業務の取り組み紹介

私たちの仕事は「安全で良質な水を安定して安くお届けする」ことです。
その仕事が担っているのは、気候変動による水害から地域社会の安全を守ったり、
その地に根付く産業の発展を支えたり、その土地に暮らす人々に安定して食物を供給することです。
水は人々の生活を豊かにする資源であり、水がなくなれば私たちは生きていけません。
そんなかけがえのない資源を未来につなぐこともまた、私たち水資源機構の担う役割なのです。
当たり前に水が使える「今」をつくり、それを「未来」へとつなげていく。
その「未来」が豊かであるために、
私たちは「水がささえる豊かな社会」をつくることを使命とし、日々の業務に励んでいます。

今、そして未来に水をつなぐ。
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